Ob-La-Di Oblako 文庫

帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

2020-09-10から1日間の記事一覧

「社会主義者及び不逞鮮人往行し、人心恟々たり」 九月五日 戒厳司令官宛 南警備区司令官第一師団長報告 1937

九月五日 於第一師団司令部 南警備区司令官 第一師団長 戒厳司令官宛 報告 一、警備地区内一般の情況 各部隊の努力に基き、各種流言の虚偽にして為めにせんとするものの宣伝に過ぎざるを了解すると共に、逐次静穏に帰し、鮮人に対する圧迫も暫時緩和せられつ…

「主義者は最後迄、革命万歳を高唱せり」 九月五日 戒厳司令官宛 北警備区司令官近衛師団長報告 1923

九月五日午後九時 於近衛師団司令部 北警備区司令官 近衛師団長 戒厳司令官宛 報告 一、警備に就て 逐次新部隊の増加に伴ひ、明日より別紙要図の如く配備を変更す。 二、治安維持に就て 各警備管区共に引続き人心安定しつつあるも尚、不逞鮮人·主義者と一般…

九月四日の情況 九月五日朝の状況 1923.9.4

九月四日の情況 一、警備の槪況 各警備隊は前日来益々守備の徹底に努め、今や戒厳施行区域内の要点は概ね軍隊を以て被掩することを得、民心漸く安堵の域に達しつつあり。 神奈川県方面も本日、奥平少将の指揮する歩兵·騎兵各一連隊の到着に依り、不安の状態…

「主として社会主義者其の他、之に類する不逞の徒が治安妨害の事項を流布したる場合に限る」 治安維持に関する緊急勅令の適用の件、通牒 1923.9.7

【秘】 司法省刑事局 秘 第二五号 大正十二年九月七日 司法省刑事局長 林頼三郎 大審院長控訴院長地方裁判所長 御中 治安維持に関する緊急勅令の適用の件、通牒 標記の件に関し別紙の如く通牒致し候う条、御参考の為、通牒に及び候う也。 司法省刑事局 秘 第…

正力君から「朝鮮人がむほんを起こしているといううわさがあるから、各自、気をつけろということを、君たち記者が回るときに、あっちこっちで触れてくれ」と頼まれた。 石井光次郎『回想八十八年』より 1923.9.1深夜

警視庁編『大正大震火災誌』(1925年)より(三)震災当時の幹部官房主事 正力松太郎https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1748933/41 帝国ホテルは焼けなかったので、一室を、早く借りたいと思った。夜中に、アサヒグラフの編集長、鈴木文四郎君を、使いに…

特別諜報班 班長 正力官房主事  (一)裏面偵察  (二)不穏不逞の徒の蠢動に対する偵察 警視庁編『大正大震火災誌』(1925年)より 1923.9.1

警視庁編『大正大震火災誌』(1925年)より第一章 概要第二節 本庁活動の概要第二、警戒本部の組織并に応急活動の概要 九月一日、赤池警視総監は烈震後直に参内して摂政宮殿下に伺候せる後、本庁に帰り、幹部を収集して善後策を協議し、臨機の処分を講じたり…