Ob-La-Di Oblako 文庫

帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

2020-09-19から1日間の記事一覧

「窃かに聞く所に拠れば、最も忌むべき婦女暴行、金品強奪の犯行、二三に止まらずと謂ふ。斯くては集団の戦績を汚辱し、皇軍の威武を涜すものにして、寔に痛嘆に堪へず。」 第10軍司令官 柳川平助 訓示 1937.11.17

訓 示 集団上陸以来、赫々たるの戦績を収め、敵の戦意を粉砕するの日、将に目睫に迫る。是、一に御稜威の然らしむる所なりと雖も、隷下将兵が克く其の使命を自覚し、尽忠報国の誠を効せる結果に他ならざるを信じ、衷心、其の労を多とす。 惟ふに皇軍は起つて…

「茲に於て十一月十五日夜、軍司令官臨席の下に幕僚会議を行ひ、全力を以て独断、南京追撃を敢行するに決す。」 南京追撃 第10軍司令部決定 1937.11.15

南京追擊 一、中支那方面軍は崑山付近の地区に於て敵軍主力の捕捉殲滅を企図せしも、其の結果は撃退戰に終り、其の一部を捕捉殲滅し得たるに過ぎず。然れども本会戦と第十軍の嘉興方面への進出とにより、敵軍主力は総退却に陥り、其の指揮組織、根本的に混乱…

「開城を勧告して平和裡に入城することを図る。この際、各師団は各々選抜せる歩1兵大隊を基幹とする部隊をまづ入城せしめ、城内を地域を分ちて掃蕩す。」 中支那方面軍司令部「南京城攻略要領」 1937.12.7

中支方面軍司令部印刷 受付 12年12月7日 参一課 【極秘】 南京城攻略要領 1. 両軍は中方作命第27号に示す線に進出して、爾後の攻略を準備す。 2. 南京守城司令官もしくは市政府当局なほ残留しある場合には、開城を勧告して平和裡に入城することを図る。 この…

軍参謀長注意事項(第10軍) 1937.10.25

昭和十二年十月二十五日 軍参謀長注意事項、 軍参謀長注意事項 軍司令官の命に依り、軍の作戦上必要なる若干事項に関し、左に注意を述ぶ。 よく諸隊に徹底せしめられたし。 一、軍紀の厳守に就て 軍の雄大且つ困難なる任務を達成せんが為には、特に軍紀を厳…

支那事変 戦塵 南京戦線 歩兵第7連隊第1中隊(水谷荘上等兵の日記)より 1937.12.7~26

【1208】 支那事変戦塵 南京戦線歩兵㐧七聯隊㐧一中隊 防衛研究所図書館 【1209】 複製資料経歴表 防衛庁 防衛研究所戦史部表題:戦塵 南京戦線戦史部が複製した経緯:複製 昭和60.12.借用先:〒503 大垣市□□□○○─○氏名:水谷 荘複製要求者:原 剛(…

南京付近及び城内掃蕩戦闘詳報 歩兵第7連隊 (原文) 1937.12.7-24

【1327】 苐二期作戰苐二次(七号)自 昭和十二年十二月七日至 昭和十二年十二月廿四日南京附近 及 城内掃蕩 戰鬪詳報歩兵第七聯隊 【1328】 第一 戰鬪前ニ於ケル彼我形勢ノ槪要 1.敵ハ上海附近ノ會戰ニ敗レ 陸上 及 揚子江上ヨリ猛追│セラレ 眞面目ノ抵抗…

「(一)敵は全面的に敗北せるも、尚抵抗の意志を有するもの散在す。(二)旅団は本十四日、南京北部城内及び城外を徹底的に掃蕩せんとす。(三)歩兵第三十三連隊は…を掃蕩し、支那兵を撃滅すべし。(四)歩兵第三十八連隊(第二大隊欠)は…を掃蕩し、支那兵を撃滅すべし。(五)歩兵第三十八連隊第二大隊は…を掃蕩し、支那兵を撃滅すべし。(六)各隊は師団の指示ある迄俘虜を受付くるを許さず。」 南京城内戦闘詳報 第十二号 歩兵第三十八連隊 1937.12.14

昭和十二年十二月十四日 南京城内戦闘詳報第十二号 歩兵第三十八連隊 南京城内戦闘詳報 一 戦闘前における彼我形勢の概要 1 敵は南京西北部下関より揚子江北岸に敗走せしも、我の進出急なりしため退路を扼止せられ、ほとんど殲滅せられたるも、城内にはなほ…

「敵の敗残兵の一部は南京城内に在るものの如く、大部は下関に圧迫したる敵は其の退路を失し我に殲滅せられたるも、極少数の敵は揚子江を甫口に渡河して敗走せるが如し。下関に圧迫せし敵は少なくも二万を下らざるが如し」 江蘇省南京市、十字街及び興衛和平門及び下関付近戦闘詳報 第11号 歩兵第三十八連隊 1937.9.12-13

昭和十二年 自十二月十二日 至十二月十三日江蘇省南京市、十字街及び興衛和平門及び下関付近戦闘詳報第11号 歩兵第三十八連隊 十字街及び興衛和平門及び下関戦闘詳報 一 戦闘前に於ける彼我形勢の概要 1 敵は尭化門附近の陣地を固守したるも、前日来の猛…

「俘虜は処断す」「敵の遺棄死体…十二月十三日の分は処決せし敗残兵を含む」 南京附近戦闘詳報 歩兵第33連隊

其六、十二月十三日の行動 一、戦斗経過の概要 十二日夕、紫金山第一峰を攻略せし聯隊は、追撃前進に転移し、十三日午前七時半頃、第二、第三大隊は相応呼して天文台高地を占領し、同時十分、第二大隊の一部(第六中隊、機関銃小隊、工兵一小隊)太平門を占…

「其の発するや旧東北軍権の暴虐より三千万民衆を救ひ、次いで久しく白人の専制搾取下に苦しんで居た全亜細亜民族を解放せんとする大慈大悲の勇猛心となり、其の結ぶや日満の一徳一心となり民族協和となり、其の実るや王道楽土の完成となり、延いては支那四億の民をして自ら満洲国を渇仰羨望させ、又、求めずして印度三億の民に自覚を促し、全亜細亜·全世界をして期せずして天皇の大御心に帰依し道義世界の再建に偕行協力せしめる様な」 満洲国の根本理念と協和会の本質に就て 『満洲国関係重要参考書類聚 基本篇』所収大幅改変·加筆版 

◎満洲国の根本理念と協和会の本質に就て(昭和11.9.18 関東軍司令部) 満洲国の基本理念と協和会の本質とは、建国以来一貫不動のものなるも、動[やや]もすれば歪曲誤解せられ易きに鑑み、茲に軍司令官の意図を体し、永久に其の拠る所を明かならしめんとす。 …

「満洲建国は、八紘一宇の理想を顕現すべき使命を有する大和民族の、世界史的発展過程に於ける第一段階に他ならず」「満洲国の宗主権は実質上、皇道連邦の中心たる日本天皇に在り、皇帝は皇道連邦内に於ける一独立国家の主権者たるべく、関東軍司令官は天皇の御名代として皇帝の師伝たり、後見者たるべきものなり」 満洲国の根本理念と協和会の本質 関東軍司令部調製 1936.9.18

永久保存秘第 号 調整年月日 昭和十一年九月十八日 紙数 表紙 二枚 本紙 八枚 満洲国の根本理念と協和会の本質 昭和十一年九月十八日 関東軍司令部調製 注意 本精神を部外者に伝ふる場合は、其の人と其の処とに応じ特に慎重の用語を以てし、就中、 皇帝に関…