Ob-La-Di Oblako 文庫

帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

国家総動員

「実は酒もあったのですが、南京からここまで来る途中に、敵兵を乗せたジャンクが無数に浮いていたのを片っ端から撃ち沈めた。敗残兵が揚子江の鯰[なまず]の餌食になるのかと思ふと、痛快で仕方がないので、勝利祝いに酒をすっかり飲み乾して仕舞いました。」 橋本金五郎『革新の必然性』「兵に拝む──序に代えて」より 1940.12.31(1937.12.13)

https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=238359715 [前略] 英艦砲擊 かくして杭州灣奇襲部隊は諸兵相ならんで南京へ南京へと急追撃を強行した。 この一戦で将政権をぶつ倒さうといふ意氣で晝夜となく進軍また進軍。その間にも容易ならぬ…

【工事中】戦前期外務省記録 支那事変関係一件 第14巻(再編纂前復元)(原文) 1938.4.28~11.25

[背表紙] 外務省記録 支那事変関係 一件 第十四巻 門·類·項·目·号:A.1.1.0.30 [表紙] 外務省記録 支那事変関係 一件 第十四巻 ↑https://www.jacar.archives.go.jp/das/image/B02030537300 [仕切の書き込み] 再 編さんの事昭和十三年七月十五日 五相會…

「国運を賭する挙国長期戦遂行の態勢」「戦争指導ならびに総動員指導に関する一元強力の中心機構を確立し、国家総力、就中、軍備の画期的充実を期す。これがため総動員は概ね昭和20年に至るまでこれが強化·継続を予定す。」「外交方策は…日独伊防共枢軸の強化を重点とし」 現下戦争指導に関する一般方針 1938.11.11

【極秘】【参拾部の内□22号】 13.11.11 現下戦争指導に関する一般方針 第一 方針 国運を賭する挙国長期戦遂行の態勢および準備を鞏化しつつ、日満支関係の自主的調整および建設を期するとともに、抗日政権の屈服ないし潰滅に各般の努力を尽くし、…

「若し夫れ一朝有事に対するの備へに至つては、必らずや軍備の充実と相俟ち、広く各般の人的物的資源を統制運用して、国力全般の最高発揮を期するの総動員準備に遺算なきを要する」 国家総動員準備に関する内閣訓令 1937.5.25

閣甲第八九号昭和十二年五月二十五日施行 昭和十二年五月二十七日 内閣総理大臣[林銑十郎] 国家総動員準備に関し別紙案に依り各官庁に訓令相成然るべし ○内閣訓令第二号 各官庁 ・現下内外世局の促す所、内は庶政を一新し、外は非常の変に備へ、以て帝国存…

国家総動員実施に関する内閣訓令 1937.11.8

閣甲第二六七号昭和十二年十一月八日昭和十二年十一月九日 官報公布 内閣総理大臣[近衛文麿][閣僚連署] 別紙国家総動員実施に関する内閣訓令案右 閣議に供す ◯内閣訓令第四号 各官庁国家総動員実施に関する件 惟ふに今次事変は、其の淵源する所 極めて遠…

国家総動員機関 設置準備委員会 設置に関する件 1926.4.6

閣甲第八二号起案[大正]十五年四月二十日裁可[大正]十五年四月二十一日 国家総動員機関 設置準備委員会 設置に関する件 国家総動員の用意 緊急にして欠くべからざるは 世界大戦中 及 大戦後に於ける欧米列強の施設に徴して明瞭なり 而して国家総動員計画…

「慰安所と申せば一寸劇場か見せ物小屋の様にも想像せられますが、さにあらず。此の兵舎に起居する兵どもの貴重なる精力の排出箇所なのです。慰安所の兵力は僅に二十名そこそこの鮮人にて、然も国家総動員法に縛られ、芳子や花子など桃色配給券が分けられ、軍隊でなければ見られぬ光景です。」 黒竜江省北安地方の憲兵隊が郵便検閲で押収した手紙から 1941.10.16

北安地方検閲部『郵検月報』(1941年)より 十月十六日発信者:黒河 武田●●●受信者:秋田市●●● 村上●●●内容:前文略。北満黒河市街を去る北方四里にある山神府兵舎[の川村、井上、綿引の諸氏は、復転[→耺=職]後の日々の話に夢中です。開墾の]果てもなき広…

「国際間の取り極めで使ってはならない毒ガスも、いざ戦争の前には防毒設備を絶対に必要とすることを、今次の欧州戦が教えている。万全に備えて作れ防毒具! 働く織手の使命もまた重大である。」 内閣情報部編集「写真週報」第123号より「わたしたちは襷がけ」 1940.7.3

わたしたちは 襷がけ 事変4年目の今日、銃後女性の気持には都会と地方とを問わず、一段と思い切った覚醒が目立っている。戦線へ送る慰問品の収集運動に、傷病兵の慰問に、またいろいろな勤労奉仕などと、口紅と白粉への未練をすてて街頭に進出する婦人の素…

「現下欧洲情勢に善処し、これを事変の即決に利導し、事変の解決にあたりては日支一転の資に供し、爾後、欧洲戦争の推移に即応して相当範囲の東亜解放を施策す」 現地事変処理に資するための現下東亜情勢判断 1940.6.23

[表紙] 現地事変処理に資する為の 現下東亜情勢判断 昭15.6.23 支那総軍参謀部【一復資料】 防衛研修所戦史室 〔【中央】戦争指導 重要国策文書 948〕 [中表紙] 現地事変処理に資する為の現下 東亜情勢判断 [本文] 【極秘】 15.6.23 総…

「本事変は消極的には満洲事変の終末戦たると共に、積極的には東亜解放の序幕戦たるの意義を有し、皇国一貫の国是たる道義日本の確立と東洋文化の再建設との為、歴史的一段階を画すべきものなり。」「日本が北支を国防圏として考ふるの程度は、共同防防衛の見地よりする戦略的考慮のほか、現地の福利増進を顧念しつつ、日本の不足資源を彼地に求むるをもつて基準とすべく」 戦争指導上、速やかに確立·徹底を要すべき根本方針 1938.6.23

総理に渡して可。 五省会議にて議論す。(但し六、五のイを除く) 【極秘】【参拾部の内五号】 昭13. 6. 20 海軍に送付せず。 第2課 戦争指導上、速やかに確立·徹底を要すべき 根本方針 本事変に対し有終の結を与ふるは今後中央の努力にあり。これがた…