訓示
御稜威に依り湖東会戦に快捷を博し 優渥なる勅語を拝受す 予は全軍将兵に代り謹みて奉答し 前途の万難を克服し皇軍の威武を顕揚すべきを誓ひ奉れり
然るに爰に新に南京攻略の大命を拝し 寔に感激恐懼に堪へざるものあり 全軍将兵 亦 発奮 心動き肉躍るの感あるを信ず 南京は既に指呼の間に在り 将兵 宜しく戮力奮戦 果敢急進 速に抗敵を撃滅し 上宸襟を安んじ奉らむことを期すべし 若し夫れ所在 無辜の民衆は固より 既に抵抗の意を喪ひたる敵軍に対しては寛容 之を遇し 克く全軍の軍記風紀を振粛し 皇軍一過 支那軍民して敬仰帰服せしむるの概あるを要す
訓示
御稜威ニ依リ湖東會戰ニ快捷ヲ博シ 優渥ナル勅語ヲ拜受ス 予ハ全軍將兵ニ代リ謹ミテ奉答シ 前途ノ萬難ヲ克服シ皇軍ノ威武ヲ顯揚スヘキヲ誓ヒ奉レリ
然ルニ爰ニ新ニ南京攻略ノ大命ヲ拜シ 寔ニ感激恐懼ニ堪ヘサルモノアリ 全軍將兵 亦 發奮 心動キ肉躍ルノ感アルヲ信ス 南京ハ既ニ指呼ノ間ニ在リ 將兵 宜シク戮力奮戰 果敢急進 速ニ抗敵ヲ擊滅シ 上宸襟ヲ安ンシ奉ラムコトヲ期スヘシ 若シ夫レ所在 無辜ノ民衆ハ固ヨリ 既ニ抵抗ノ意ヲ喪ヒタル敵軍ニ對シテハ寛容 之ヲ遇シ 克ク全軍ノ軍記風紀ヲ振肅シ 皇軍一過 支那軍民ヲシテ敬仰歸服セシムルノ槪アルヲ要ス
↑戦時旬報（第１５号附録） 自昭和１２年１０月至昭和１２年１２月 第６師団司令部
https://www.jacar.archives.go.jp/das/image/C11111026400 32/38
