帝国政府は南京攻略後、尚、
支那国民政府の反省に最期の機会を与ふる為、今日に及べり。然るに国民政府は帝国の真意を解せず漫りに抗戦を策し、内、民人塗炭の苦しみを察せず、外、 東亜全局の和平を顧みる所なし。
仍て帝国政府は爾後、国民政府を対手とせず、帝国と真に提携するに足る新興
支那政権の成立発展を期待し、是と両国国交を調整して更生新
支那の建設に協力せんとす。元より帝国が
支那の領土及び主権並びに在支列国の権益を尊重するの方針は毫もかはる所なし。今や東亜和平に対する帝国の責任、愈々重し。
帝国は国民が此の重大なる任務遂行の為、一層の初奮を冀望して止まず。
帝國政府聲明 (昭和十三年一月十六日) 帝國政府ハ南京攻略後 尚
支那國民政府ノ反省ニ最期ノ機會ヲ與フル爲 今日ニ及べリ、然ルニ國民政府ハ帝國ノ眞意ヲ解セズ漫リニ抗戰ヲ策シ、内 民人塗炭ノ苦ミヲ察セズ、外 東亞全局ノ和平ヲ顧ミル所ナシ、
仍テ帝國政府ハ爾後 國民政府ヲ對手トセズ、帝國ト眞ニ提携スルニ足ル新興
支那政權ノ成立發展ヲ期待シ、是ト兩國國交ヲ調整シテ更生新
支那ノ建設ニ協力セントス、元ヨリ帝國カ
支那ノ領土 及 主權 並ニ在支列國ノ權益ヲ尊重スルノ方針ハ毫
モカハル所ナシ、今ヤ東亞和平ニ
對スル帝國ノ責任 愈々重シ帝國ハ國民カ此ノ重大ナル任務遂行ノ爲 一層ノ發奮ヲ冀望シテ止マズ
↑支那事変関係重要記録 昭12.7.11~15.3.30 帝国政府声明「爾後 国民政府を対手とせず」
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