【極秘】【参拾部の内□22号】
13.11.11
現下戦争指導に関する一般方針
第一 方針
国運を賭する挙国長期戦遂行の態勢および準備を鞏化しつつ、日満支関係の自主的調整および建設を期するとともに、抗日政権の屈服ないし潰滅に各般の努力を尽くし、戦争の早期解決に努む。
[上余白書き込み](永久抗?争 早期解決)
第二 要領
1.対支施策はまづ占拠地域要域の治安確保を計り、逐次、諸建設を指導するとともに、作戦行動のほか政略および謀略の各般にわたる施策を強化し、秋期作戦の成果衝擊を理導し、もつて抗日政権を屈服ないし潰滅に導き、事変を成るべく速やかに解決することに努む。
日満支関係の調整および建設に関しては日支新関係調整要綱に拠る。
3.政府および統帥部は挺身、先頭に立ち、匪躬の節を誓ひ、戦争指導ならびに総動員指導に関する一元強力の中心機構を確立し、国家総力、就中、軍備の画期的充実を期す。
これがため総動員は概ね昭和20年に至るまでこれが強化·継続を予定す。
3.外交方策は第三国をして我が國策に順応せしむるをもつて基調となし、特に日独伊防共枢軸の強化を重点とし、対英柔硬の施策ならびに日米関係の善導を兼ね行ふ。
【極秘】【參拾部ノ内□二ニ號】
一三、一一、一二
現下戰爭指導ニ關スル一般方針
第一 方針
國運ヲ賭スル擧國長期戰遂行ノ態勢 及 準備ヲ鞏化シツツ 日滿支關係ノ自主的調整 及 建設ヲ期スルト共ニ 抗日政權ノ屈服 乃至 潰滅ニ各般ノ努力ヲ盡シ 戰爭ノ早期解決ニ努ム
[上余白書き込み](永久抗?争 早期解決)
第二 要領
一、對支施策ハ先ツ占據地域要域ノ治安確保ヲ計リ 逐次 諸建設ヲ指導スルト共ニ 作戰行動ノ外 政略 及 謀略ノ各般ニ亙ル施策ヲ强化シ 秋期作戰ノ成果衝擊ヲ理導シ 以テ抗日政權ヲ屈服 乃至 潰滅ニ導キ 事變ヲ
成ルベク速ニ解決スルコトニ努ム
日滿支關係ノ調整 及 建設ニ關シテハ 日支新關係調整要綱ニ據ル
二、政府 及 統帥部ハ挺身 先頭ニ立チ 匪躬ノ節ヲ誓ヒ 戰爭指導 竝 總動員指導ニ關スル一元强力ノ中心機構ヲ確立シ 國家總
力、就中 軍備ノ劃期的充實ヲ期ス
之カ爲 總動員ハ槪ネ昭和二十年ニ至ル迄 之カ强化繼續ヲ予定ス
三、外交方策ハ第三國ヲシテ我國策ニ順應セシムルヲ以テ基調トナシ 特ニ日獨伊防共樞軸ノ强化ヲ重點トシ 對英柔硬ノ施策 竝 日
米關係ノ善導ヲ兼ネ行フ
↑JACAR(アジア歴史資料センター)
Ref.B02030548900
支那事変関係一件 第十八巻
(A-1-1-0-30_018)(外務省外交史料館)
13.現下戦争指導ニ関スル一般方針 https://www.jacar.archives.go.jp/das/image/B02030548900