
【十一月十七日発行】
夕刊 朝日新聞 東京
昭和十六年十一月十八日(火曜日)
第一万九千九百八十七号(一)面
首 相 、 外 交 三 原 則 を 闡 明
第七十七議会の本舞台は十七日、貴衆両院における東條首相、東郷外相、賀屋蔵相の三国務大臣の施政方針演説によつて歴史的な幕を切つて落した。この日東條首相は帝国をめぐつて緊迫の度を加へつつある国際情勢の真相を明かにし、特に日米関係を主体とする南方問題に言及、世界平和を希求する帝国の真意を解せず執拗なる対日包囲と経済包囲を強化しつつある英米蘭諸国の態度は武力戦以上の敵性行為なりと断じ、帝国は肇国以来かつて見ぬ国家隆替の岐路に立つたと述べ、これに対処し帝国の生存と権威を保つため飽くまで貫徹せんとする三項目の交々渉目的を闡明し、交渉の成否は逆睹し難いものがあるが、政府は万般の準備を整へてあらゆる事態に対処せんと政府の断固たる所信を宣示、東郷外相もまた、日米交渉は既に半歳の話合において彼我の見解は明白であり、技術的方面から見ても今後の交渉に長時間を費す必要はなく、わが方の協調的態度にも自ら限度あり、と語調は穏和ながら毅然たる決意を披瀝して全議場に異常な感銘を与へた。
これに対し貴族院はただちに政府鞭撻決議案を緊急上程して政府を激励、衆議院もまた各派を代表して小川郷太郎氏を演壇に送り政府の方針を質しつつこれを支持鞭撻、両院挙つて政府の確乎たる態度に応へる。続いて貴族院は防空法改正法案等三件を委員付託とし、衆議院は増税案等を始め各重要法案を順次上程して即日審議を開始し、また臨時軍事費は衆議院において即日可決貴族院に送付される。
かくて今議会の本格的開幕のこの日は、未曾有の時艱突破に邁進せんとする政府の決意表明と、これを鼓舞激励せんとする両院の一致結束した協力とによつて戦時議会の本領を遺憾なく発揮した。
敵 性 行 為 を 断 固 排 除
戦 火 波 及 は 極 力 防 止
事 変 完 遂 妨 害 許 さ ず
[首相施政演説]
現下重大なる時局に際し、第七十七回帝国議会開催せられ、開院式に当つては、優渥なる 勅語を賜はり、洵に恐懼感激に堪へない。この議会において政府は国策遂行に関し、率直に所信を披瀝して、
各位の御協力を願ひ、挙国一体鉄石の意志を以て、現下未曾有の国難を克服し、以て 聖慮を安んじ奉り度いと存ずる。
現下帝国を繞る世界の情勢を按ずるに、支那事変は御稜威の下忠誠勇武なる将兵の奮闘と、熱誠強靭なる銃後の活動と相俟つて赫赫たる戦果を収め、重慶政権の抗戦力は日に月に低下しつつある。また他方国民政府の建設は着々進捗し、今や多数の友好列国は国民政府を承認し、事変解決は最後の段階に到達してゐるのであるが、援蔣諸国の経済的、軍事的策動は益々活溌となり、重慶政権の抗戦力に対する唯一最大の支柱として帝国の事変解決を妨げて居る次第である。
北 辺 の 安 定 に 遺 憾 な き 措 置
更に北方においては、本年六月独ソ開戦以来、事端漸く滋からんことを思はしめ、事態の推移は帝国として無関心たるを得ざるものがあるので、我 が 北 辺 の 安 定 の た め 、 遺 憾 な き 措 置 を 講 じ つつある。又南方においては昨年北部仏印に皇軍の進駐となり、次いで日・仏印の経済協定、泰・仏印の紛争調停等、帝国と仏領印度支那との友好緊密関係は漸く増進し、南方に対する帝国の平和的進展は漸くその緒につかんとしめゐるが、英米蘭諸国の軍事的ならびに経済的合作の強化に伴ひ、蘭印との経済交渉は不調に終り、延いて南太平洋における帝国の地位に、重大なる脅威を及ぼさんとするの形勢となつたので、帝国はヴィシー政府と日・仏印共同防衛に関する取極めをなし、これに基き七月末南部仏印に兵力を増派せらるることとなつた。然るに英米蘭諸国はこの帝国の当然なる自衛的措置を迎ふるに猜疑と危惧との念を以てし、資産凍結を行
ひ、事実上全面的禁輸により、 帝 国 を 目 標 と し て 経 済 封 鎖 を 実 施 す る と 共 に 、 そ の 軍 事 的 脅 威 を 急 速 度 に 増 加 して来た、蓋し交戦関係にあらざる国家間における経済封鎖は、であることは言を俟たない。
かくのごとき行為は帝国の企図する支那事変の解決を阻害するのみならず、さらにまた 帝 国 の 存 立 に 重 大 な る 影 響 を 与 ふ る も の で あ つ て 断 じ て 黙 過 し 得 ざ る も の で あ る 。
帝 国 百 年 の 計 を 決 す 局 面
然るにも拘らず常に平和を欲する帝国と致しては隠忍自重、忍び難きを忍び、耐へ難きを耐へ、極力外交交渉によりて危局を打開し、事態を平和的に解決せんことを期して来たのであるが、今尚その目的を貫徹するに至らず、 帝 国 は 今 や 文 字 通 り 、 帝 国 の 百 年 の 計 を 決 す べ き 重 大 な 局 面 に 立たざるべからざるに至つた。政府は肇国以来の国是たる平和愛好の精神に基き、帝国の存立と権威とを擁護し、大東亜の新秩序を建設するため、今なほ外交に懸命の努力を傾注致して居る次第であつて、これにより帝国の期するところは、
(一)第 三 国 が 帝 国 の 企 図 す る 支 那 事 変 の 完 遂 を 妨 害 せ ざ る こ と
(二)帝 国 を 囲 繞 す る 国 家 が 、 帝 国 に 対 す る 直 接 軍 事 的 脅 威 を 行 は ざ る こ と は 勿 論 、 経 済 封 鎖 の 如 き 敵 性 行 為 を 解 除 し 、 経 済 的 正 常 関 係 を 回 復 す る こ と
(三)欧 州 戦 が 拡 大 し て 禍 乱 の 東 亜 に 波 及 す る こ と を 極 力 防 止 す る
ことである。以上三項に亘る目的が外交交渉によりて貫徹せらるるならば、独り帝国のためのみならず、世界平和のため、誠に幸ひであると信ずる次第である。
然しながら従来の経緯に鑑み、交渉の成否は逆睹し難きものがある。従つて政府は前途に横はるあらゆる障碍を予見して、これに対する万般の準備を整へ、断乎として帝国既定の国策を遂行するに万遺憾なきを期し、よつて以て 帝 国 の 存 立 を 完 う せ ん と す る 固 き 決 意 を 有 し て ゐ る 。 帝国は実に悠久二千六百余年の歴史の上において、かつて見ざりし国家隆替の岐路に立つてゐるのであるから、政府は深く思ひをこゝに致し、全力を尽して輔弼の責を全う致す覚悟である。
国 民 生 活 の 確 保 に 万 全 の 策
事態が如何様に発展しようとも、高度国防国家体制の完成こそは正に喫緊の重大要事である。これがために益々国民志気を緊張し産業経済の能率を最高度に発揮するの要切なるものがある、これと共に 政 府 は 国 民 生 活 の 確 保 に 関 し て は 、 万 全 の 策 を講ずるものであるが、これが更に緊縮を見ることは誠に已むを得ざる所である。
私が茲に衷心より希望することは、全国民が帝国は今や一大飛躍の秋に際会し、前途に洋々たる発展を期待し得べきことを確信して相共に今日の苦を分ち、国民一丸となつて 聖業の翼賛に邁進せんことである。政府においても政治経済の運営について各般の改革整備を行ふ覚悟であるが、その実施に当つては、徒らに理想を追はず、事態に即して各専門的機能の有機的能率を最大限に発揮せしむるやう措置致す心構へである。
私は全国民がこの政府の意の存する所を認識せられ、積極的に政府に協力せらるることを固く信じて疑はない。今回提案した予算案は主として緊迫せる現下の事態に対するに必要なる経費を計上したものであり、又、提出法律案も、特に今日緊急の要あるもののみに限定致した、諸君においては政府の意のある所を諒とせられ、慎重審議の上協賛を与へられ度い。
国 民 総 力 を 結 集 し て 時 艱 突 破
終りに臨み、政府は、満州帝国および中華民国国民政府が帝国に寄せられたる替らざる協力に深甚なる感謝を表し、また盟邦特に独伊両国の偉大なる功業に対して深厚なる慶祝の意を表すると同時に、帝国とともに正義に基く世界新秩序建設に成功せんことを祈るものである。
本大臣はこの重大時局に処し諸君と相携へて大政を翼賛し奉るを深く光栄とするとともに、責任の愈々重大なるを痛感致す次第である。惟ふに難局の突破、時艱の克服は全国民が職域奉公に邁進し、国民の総力が結集せられて初めて成就し得ると信ずるものである。何卒諸君においてもこの上とも御支援御協力をお願ひ致す次第である。
最後に、護国の英霊に敬弔の誠を捧げ、戦線銃後の奮闘努力に衷心感謝の意を表するものである。


【十一月十七日發行】
夕刊 朝日新聞 東京
昭和十六年十一月十八日(火曜日)
第一万九千九百八十七號(一)面
首 相 、 外 交 三 原 則 を 闡 明
第七十七議會の本舞臺は十七日貴衆兩院における東條首相、東郷󠄁外相、賀屋藏相の
三國務大臣の施政方針演說によつて歷史的な幕を切つて落した、この日東條首相は
帝󠄁國をめぐつて緊迫の度を加へつゝある國際情勢の眞相を明かにし、特に日米關係
を主體とする南方問題に言及、世界平󠄁󠄁和を希求する帝󠄁國の眞意を解せず執拗なる對
日包圍と經濟包圍を强化しつゝある英米蘭諸國の態度は武力戰以上の敵性行爲なり
と斷じ、帝󠄁國は肇國以來かつて見ぬ國家隆替の岐路に立つたと述べ、これに對處し
帝󠄁國の生存と權威を保つため飽くまで貫徹せんとする三項目の外交々涉目的を闡明
し、交涉の成否は逆睹し難いものがあるが、政府は万般の準備を整へてあらゆる事
態に對處せんと政府の斷固たる所信を宣示、東郷󠄁外相もまた、日米交涉は旣に半歲
の話合において彼我の見解は明白であり、技術󠄁的方面から見ても今後の交涉に長時

間を費す必要はなく、わが方の協調的態度にも自ら限度あり、と語調は穩和ながら
毅然たる決意を披瀝して全議場に異常な感銘を與へた
これに對し貴族院はたゞちに政府鞭撻決議案を緊急󠄁上程して政府を激勵、衆議院
もまた各派を代表して小川郷󠄁太郞氏を演壇に送り政府の方針を質しつゝこれを支
持鞭撻、兩院擧つて政府の確乎たる態度に應へる、續いて貴族院は防空法改正法
案等三件を委員付託とし、衆議院は增稅案等を始め各重要法案を順次上程して卽
日審議を開始し、また臨時軍事費は衆議院において卽日可決貴族院に送󠄁付される
かくて今議會の本格的開幕のこの日は、未曾有の時艱突破に邁進せんとする政府の
決意表明と、これを鼓舞激勵せんとする兩院の一致結束した協力とによつて戰時議
會の本領を遺憾なく發揮した

けふ貴族院で施政方針演說の東條首相


敵 性 行 爲 を 斷 固 排 除
戰 火 波 及 は 極 力 防 止
事 變 完 遂󠄂 妨 害 許 さ ず
[首相施政演說]
現下重大なる時局に際し、第七十七回帝國議會開催せられ、開院式
に當つては、優渥なる 敕語を賜はり、洵に恐懼感激に堪へない、
この議會において政府は國策遂󠄂行に關し、率直に所信を披瀝して、
各位の御協力を願ひ、擧國一體鐵石の意志を以て、現下未曾有の國
難を克服し、以て 聖慮を安んじ奉り度いと存ずる
現下帝󠄁國を繞る世界の情勢を按ずるに、支那事變は御稜威の下忠
誠勇武なる將兵の奮鬪と、熱誠强靭なる銃後の活動と相俟つて赫
赫たる戰果を收め、重慶政權の抗戰力は日に月に低下しつゝあ
る、また他方國民政府の建設は着々進捗し、今や多數の友好列國
は國民政府を承認し、事變解決は最後の段階に到達してゐるので
あるが、援蔣諸國の經濟的、軍事的策動は益々活溌となり、重慶
政權の抗戰力に對する唯一最大の支柱として帝󠄁國の事變解決を妨
げて居る次󠄁第である


北 邊 の 安 定 に 遺 憾 な き 措 置
更に北方においては、本年六月獨ソ開戰以來、事端漸く滋からんこ
とを思はしめ、事態の推移は帝󠄁國として無關心たるを得ざるものが
あるので、 我 が 北 邊 の 安 定 の た め 、 遺 憾 な き 措
置 を 講 じ つつある、又南方においては昨年北部佛印に皇軍の進
駐となり、次いで日・佛印の經濟協定、泰・佛印の紛爭調停等、帝󠄁國
と佛領印度支那との友好緊密關係は漸く增進し、南方に對する帝󠄁國
の平󠄁和的進展は漸くその緖につかんとしめゐるが、英米蘭諸國の軍
事的ならびに經濟的合作の强化に伴ひ、蘭印との經濟交涉は不調に
終り、延いて南太平洋における帝󠄁國の地位に、重大なる脅威を及ぼ
さんとするの形勢となつたので、帝󠄁國はヴィシー政府と日・佛印共
同防衞に關する取極めをなし、これに基き七月末南部佛印に兵力を
增派せらるることとなつた、然るに英米蘭諸國はこの帝國の當然な
る自衞的措置を迎ふるに猜疑と危惧との念を以てし、資產凍結を行
ひ、事實上全面的禁輸により、 帝󠄁 國 を 目 標 と し て 經 濟
封 鎖 を 實 施 す る と 共 に 、 そ の 軍 事 的 脅 威 を 急󠄁
速 度 に 增 加 して來た、蓋し交戰關係にあらざる國家におけ
る經濟封鎖は、 武 力 戰 に 比 し て 優 る と も 劣 ら ざ る
敵 性 行 爲 であることは言を俟たない
かくのごとき行爲は帝󠄁國の企圖する支那事變の解決を阻害するのみ
ならず、さらにまた 帝󠄁 國 の 存 立 に 重 大 な る 影 響 を 與
ふ る も の で あ つ て 斷 じ て 默 過 し 得 ざ る も の で
あ る

帝󠄁 國 百 年 の 計 を 決 す 局 面
然るにも拘らず常に平󠄁和を欲する帝󠄁國と致しては隱忍自重、忍び
難きを忍び、耐へ難きを耐へ、極力外交交涉によりて危局を打開
し、事態を平󠄁和的に解決せんことを期して來たのであるが、今尙そ
の目的を貫徹するに至らず、 帝󠄁 國 は 今 や 文 字 通 り 、 帝󠄁
國 の 百 年 の 計 を 決 す べ き 重 大 な 局 面 に 立たざ
るべからざるに至つた、政府は肇國以來の國是たる平和愛好の精神
に基き、帝󠄁國の存立と權威とを擁護し、大東亞の新秩序を建設する
ため、今なほ外交に懸命の努力を傾注致して居る次󠄁第であつて、こ
れにより帝󠄁國の期するところは
(一)第 三 國 が 帝󠄁 國 の 企 圖 す る 支 那 事 變 の 完
遂󠄂 を 妨 害 せ ざ る こ と
(二)帝󠄁 國 を 圍 繞 す る 國 家 が 、 帝󠄁 國 に 對 す
る 直 接 軍 事 的 脅 威 を 行 は ざ る こ と は 勿 論 、
經 濟 封 鎖 の 如 き 敵 性 行 爲 を 解 除 し 、 經 濟 的


正 常 關 係 を 回 復 す る こ と
(三)歐 州 戰 が 擴 大 し て 禍 亂 の 東 亞 に 波 及 す
る こ と を 極 力 防 止 す る
ことである、以上三項に亘る目的が外交交涉によりて貫徹せらるる
ならば、獨り帝󠄁國のためのみならず、世界平󠄁和のため、誠に幸ひで
あると信ずる次第である
然しながら從來の經緯に鑑み、交涉の成否は逆睹し難きものがあ
る、從つて政府は前途に橫はるあらゆる障碍を豫見して、これに對
する萬般の準備を整へ、斷乎として帝󠄁國既定の國策を遂行するに萬
遺憾なきを期し、よつて以て 帝󠄁 國 の 存 立 を 完 う せ ん と
す る 固 き 決 意 を 有 し て ゐ る 、 帝󠄁國は實に悠久二千六
百餘年の歷史の上において、かつて見ざりし國家隆替の岐路に立つ
てゐるのであるから、政府は深く思ひをこゝに致し、全󠄁力を盡して
輔弼の責を全󠄁う致す覺悟である
國 民 生 活 の 確 保 に 萬 全 の 策
事態が如何樣に發展しようとも、高度國防國家體制の完成こそは正
に喫緊の重大要事である、これがために益々國民志氣を緊張し產業
經濟の能率を最高度に發揮するの要切なるものがある、これと共に
政 府 は 國 民 生 活 の 確 保 に 關 し て は 、 萬 全 の 策
を講ずるものであるが、これが更に緊縮を見ることは誠に已むを得
ざる所である
私が茲に衷心より希望することは、全󠄁國民が帝󠄁國は今や一大飛躍
の秋に際會し、前途に洋々たる發展を期待し得べきことを確信し
て相共に今日の苦を分ち、國民一丸となつて 聖業の翼贊に邁進
せんことである、政府においても政治經濟の運營について各般の
改革整備を行ふ覺悟であるが、その實施に當つては、徒らに理想

を追はず、事態に卽して各專門的機能の有機的能率を最大限に發
揮せしむるやう措置致す心構へである
私は全󠄁國民がこの政府の意の存する所を認識せられ、積極的に政府
に協力せらるることを固く信じて疑はない、今回提案した豫算案は
主として緊迫せる現下の事態に對するに必要なる經費を計上した
ものであり、又、提出法律案も、特に今日緊急の要あるもののみに
限定致した、諸君においては政府の意のある所を諒とせられ、愼重
審議の上協贊を與へられ度い

國 民 總 力 を 結 集 し て 時 艱 突 破
終りに臨み、政府は、滿州帝󠄁國および中華民國國民政府が帝󠄁國に
寄せられたる替らざる協力に深甚なる感謝を表し、また盟邦特に
獨伊兩國の偉大なる功業に對して深厚なる慶祝の意を表すると同
時に、帝󠄁國とともに正義に基く世界新秩序建設に成功せんことを
祈るものである
本大臣はこの重大時局に處し諸君と相携へて大政を翼贊し奉るを

深く光榮とするとともに、責任の愈々重大なるを痛感致す次󠄁第で
ある、惟ふに難局の突破、時艱の克服は全國民が職域奉公に邁進
し、國民の總力が結集せられて初めて成就し得ると信ずるもので
ある、何卒諸君においてもこの上とも御支援御協力をお願ひ致す
次󠄁第である
最後に、護國の英靈に敬弔の誠を捧げ、戰線銃後の奮鬪努力に衷心
感謝の意を表するものである