Ob-La-Di Oblako 文庫

帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「皆紅の扇の日出したる」『平家物語』巻十二「扇的」より

阿波、讃岐に平家を背けて、源氏を待ちける者ども、この洞、かの谷より馳せ来たりて加はる源氏、程もなく三百余騎にぞ成りにける。今日は日暮ぬ。勝負決せじ。明日の軍 [いくさ] と定めて、源氏引き退かんとする処に、奥の方より荘 [かざ] り尋常にしたる小…

井上哲二郎 著『勅語衍義』巻下より「一旦緩急アレハ義勇公二奉シ」 1891. 9. 2

一旦緩急アレハ義勇公二奉シ 人の徳義は、徒に能く一身を修め、他人に害を加へざるに止まらず、又進んで衆人の為に有益なる事業を為すを要す、即ち消極の徳義は、未だ尽さざる所あるものにして、加ふるに積極の徳義を以てせざるべからず、殊に国の安危休戚に…

7 月 30 日、永野軍令部総長が上奏せし際の件 参謀総長上奏時 御下問奉答綴 (昭和 15 年 11 月~16 年 11月) より 1941. 7. 30

七月三十日 永野軍令部総長が上奏せし際、 上 伏見総長は英米と戦争することを避くる様に言いしも、お前は変ったか。 永 主義は変りませぬが、物が無くなり、逐次貧しくなるので、どうせいかぬなら早い方がよいと思います。 https://www.jacar.archives.go.j…

【工事中】「帝国国策遂行要領」 に関する御前会議 1941. 9. 6

昭和 十六年 九月五日 「帝国国策遂行要領」 に関する御前会議開催の前日たる九月五日夕、突然、陸海統帥部長を召され、近衛総理立ち会いのもとに御下問あり。 右の動機は、近衛総理より九月四日連絡会議決定の 「帝国国策遂行要領」 につき内奏せるところ、これ…

毎日新聞社『軍神山崎部隊 少国民版』より 1944. 1. 30

https://dl.ndl.go.jp/pid/1169744/1/1 軍神山崎部隊 少国民版 毎日新聞社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1169744/1/26 一将万兵融和渾然 命をささげてアッツ島を守りぬき、死んでの後の御奉公をも誓って、全員玉と砕け散った山崎部隊の最期は、延元の昔、足利の…

「われわれ日本民族は、日本の文化施設が、どのように破壊されても、一億玉砕の覚悟を持し、日本魂の真の姿を残さねばならない。」 情報局編集『週報』第 364 号 「通風塔」

情報局編集 週報 十月六日号 364号 【通風塔】 一 億 玉 砕 フランスはパリーの文化を守るため降伏し、パドリオはローマの平和を願て降伏した。何という腑甲斐ない者どもであろう。 かくしてフランス魂は失われ、イタリア魂は桐一葉の運命におちいった。 …

「一億玉砕の心がまえ、これが日本の戦争生活です。」 情報局編集『週報』361 号 「通風塔」 1943. 9. 15

情報局編集 週報 九月十五日号 361号 【通風塔】 イタリア降伏に感あり イタリア降伏の報にいい知れぬ憤りと憫みを感じました。 憤りはパドリオ首相以下、指導者へのものです。その裏切行為に対してです。 憫みはイタリア国民一般に対してです。苛烈な戦…

承久記 (元和四年木版本) より 1618

https://dl.ndl.go.jp/pid/2544114/1/1 https://dl.ndl.go.jp/pid/2544114/1/2 https://dl.ndl.go.jp/pid/2544114/1/18 ハ寄トテ左ノ方ニ居テ片手ヲハ取組片手ヲハ膝ニ智壽王|カ貌ヲ熟々ト守リ親ト成子ト成モ先世ノ盟リト乍云是|程光季ニ契深カリケル子ハ…