Ob-La-Di Oblako 文庫

帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

9月2日午後8時28分受 横鎮長官発 海軍大臣宛電報 1923.9.2

[上余白]軍務局長 ✓ 軍務局 供覧 

   九─二 後八─二八受
        発 横鎮長官
   宛 大臣

本日午前十一時横浜着警備艦の状況報告の要領、左の通。

一、一日午前十一時五十八分 激震防波堤税関破壊し、全市の家屋倒壊し、爆破諸所に起り、不逞鮮人の放火と相俟つて全市火ノ海と化し、死傷数知れず。

二、現在、神奈川、いそこ、 くぼ山の一部を除く外、全滅せり。

三、在港船舶に収容せる避難民、約一万。炭水は数日を支ふるに過ぎず。

四、官民連絡杜絶、知事·市長所在不明。

五、港務部長派は海軍に対し左の要求をなしつつあり。
 糧食飲水給与、無線連絡、運転不能商船の曳航

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[上余白]軍務局長 ✓ 軍務局 供覧 

   九─二 後八─二八受
        發 横鎮長官
   宛 大臣

本日午前十一時横浜着警備艦ノ状況報告ノ要領 左ノ通

一、一日午前十一時五十八分 激震防波堤税関破壊シ 全市ノ家屋 倒壊シ 爆破 諸所二起リ不逞鮮人ノ放火ト相俟ツテ全市 火ノ海ト化シ 死傷 数知レス

二、現在 神奈川 イソコ クボ山ノ一部ヲ除ク外 全滅セリ

三、在港船舶ニ収容セル避難民 約一万 炭水ハ数日ヲ支フルニ過キス

四、官民連絡杜絶 知事市長所在不明

五、港務部長派ハ海軍ニ対シ左ノ要求ヲナシツツアリ
 糧食飲水給與、無線連絡 運転不能商船ノ曳航


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↑大正12年 公文備考 変災災害付属 巻6

横須賀方面其の2(一般)

https://www.jacar.archives.go.jp/das/meta/C08051001900 2~3/48

JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C08051001900、横須賀方面其の2(一般)(防衛省防衛研究所