Ob-La-Di Oblako 文庫

帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

2020-09-07から1日間の記事一覧

横浜情況(萩駆逐艦長報告) 1923.9.2

軍務局長✔️ 軍務局供覧 横浜情況(萩駆逐艦長報告) 午前十一時横浜港外着、防波堤崩壞し、港内海面に重油溢󠄀出、盛に燃えつつあり。港務部長来艦。直ちに陸上に士官を派遣して状况を観察せしむ。港務部長の談、及び派遣士官の状況視察報告: 一、昨一日午前…

9月2日午後8時28分受 横鎮長官発 海軍大臣宛電報 1923.9.2

[上余白]軍務局長 ✓ 軍務局 供覧 九─二 後八─二八受 発 横鎮長官 宛 大臣 本日午前十一時横浜着警備艦の状況報告の要領、左の通。 一、一日午前十一時五十八分 激震防波堤税関破壊し、全市の家屋倒壊し、爆破諸所に起り、不逞鮮人の放火と相俟つて全市火ノ…

「国粋会員先づ怒りて此の輩に対する抜刀自衛の道を講じ、警察亦、警視総監の意図なりとして両々相共に此の種鮮人又は容疑者を拘束し集禁し、終に切捨てを許すに至れりと称せらる」 不逞鮮人に関する件 1923.9.2

九月三日発送 不逞鮮人に関する件 在大森、水雷学校学生、佐藤少尉の談に依れば、大森、品川、川崎方面に於ては一般に麹町、赤坂等の火災を以て多く不逞鮮人の放火に因るものなりとの所信固く、況んや震災以来池上山に立籠りたる鮮人約二十は、或は此の派三…

「【上海特電十日発】上海軍発表(十日午後七時)松井最高指揮官の条理ある勧告に拘らず、敵は頑強なる抵抗を持続せしをもって、午後一時、遂にわが軍は総攻撃を実行するに決し、砲兵の全力をもって砲撃を開始するとともに全線一斉に進撃、飛行隊の猛撃と相まって夕刻、早くも各城門を占領し、目下、城内を掃蕩中なり。」 南京遂に陥落す 大阪朝日新聞 十二月十日 第二夕刊 1937.12.10

昭和十二年十二月十一日(土曜日)大阪朝日新聞 十二月十日 第二夕刊 南京遂に陥落す 全城門、城壁に日章旗 直ちに残敵掃蕩戦展開 抗日の本拠ここに覆滅 【上海特電十日発】南京城の敵は投降勧告に応ずる色なく、十日朝来、引き続き猛烈な抵抗を続け、午後に…

昭和12年12月14日、大本営両幕僚長宮殿下に賜りたる御言葉 1937.12.14

○昭和12年12月14日、大本営両幕僚長宮殿下に賜りたる御言葉 中支那方面の陸海軍諸部隊が、上海附近の作戦に引続き、勇猛果敢なる追撃を行ひ、速に首都南京を陥れたることは、深く満足に思ふ。此旨、将兵に申伝へよ。 原文 ○昭和十二年十二月十四日 大…

考証資料第八号 対作戦用兵に関する内示(差当り統帥部腹案として内示せらるべきもの) 1937.7.12

考証資料第八号対作戦用兵に関する内示(差当り統帥部腹案として内示せらるべきもの)(対支海軍作戦計画内案、七月十二日、軍令部策定) 一、作戦指導方針 (一)自衛権の発動を名分として、宣戦布告は行はず。ただし彼より宣戦する場合、または戦勢推移に…

【校正中】岡村寧次『陣中感想録』原文 1954.6

岡村寧次大将回想録 靖國偕行文庫 受入番号:80277 図書記号 請求記号:390,281オ、オ [表紙] 一切転載並公表を禁ず (特別資料) 戦史資料其の三 岡村寧次大将回想録 昭和二十九年六月 厚生省引揚援護局 [内表紙] 一切転載並公表を禁ず (特別資料) 戦史資…

ラーベの日記中の南京残留人口「20万人」への言及とその背景

ラーベの日記の「20万人」をめぐって 《11月22日》 午後5時頃、南京の非戦闘員のために中立区域を設立する国際委員会の会議。私が委員長に選出される。私の抗議は全く無駄に終わる。大義のために降参だ。 ───────────────────Nachmittags um 17 Uhr S…

これだけ読めば戦は勝てる 1941 より

部外秘 これだけ読めば 戦は勝てる 一、本冊は作戦軍将兵全員に南方作戦の目的、特質等を徹底させる目的で作ったものであって、特に着意した点は次の通りである。 1. 武力戦、思想戦、経済戦の内容を一まとめにしたこと 2. 作戦要務令にある原則は省略し、熱…

爆音南京に轟く 中支に於ける海軍戦闘の概要(其の一) 1937.8.25

爆音南京に轟く 中支における海軍戦闘の概要(その1) 海軍省海軍軍事普及部 1 今次事変勃発より最近に至る中南支 今次の事変が起ってから、帝国海軍は北支においては陸軍の作戦に協同し、中南支においては専ら居留民の保護、帝国権益の擁護に任じ、飽くま…

政府声明(八月十五日 午前一時十分発表)(週報第四十四号附録)1937.8.15

(週報第四十四号附録)昭和十一年十月一日第三種郵便物認可昭和十二年八月十八日発行 政府声明(八月十五日 午前一時十分発表) 帝国夙[つと]に東亜永遠の平和を冀念[きねん]し、日支両国の親善·提携に力を効[いた]せること久しきに及べり。然るに南京政府…

「占領地に対しては差し当り軍政を実施し、治安の回復、重要国防資源の急速獲得、および作戦軍の自活確保に資す。」「国防資源取得と占領軍の現地自活のため民生に及ぼさざるを得ざる重圧は之を忍ばしめ、宣撫上の要求は右目的に反せざる限度に止むるものとす。」「現住土民に対しては皇軍に対する信倚観念を助長せしむる如く指導し、その独立運動を過早に誘発せしむることを避くるものとす。」 南方占領地行政実施要領 1941.11.20

【国家機密】20 部の内、第 2 号【決定】 南方占領地行政実施要領 十一月二十日大本営政府 連 絡 会 議 決 定 第一、方針 占領地に対しては差し当り軍政を実施し、治安の回復、重要国防資源の急速獲得、及び作戦軍の自活確保に資す。占領地領域の最終的帰属…

第三問題 速に英を屈服せしめ、米の戦意を放棄せしむる為、既定計画の遂行のみを以て充分とすべきや

【国家機密】 4/65第三問題 速に英を屈服せしめ、米の戦意を放棄せしむる為、既定計画の遂行のみを以て充分とすべきや 昭和17.2.25 連絡会議決定案 [書き込み]三月七日、提題を改め別に確定することとなる。 速に英を屈服せしめ、米の戦意を放棄…

南方占領地帰属に関する思想調整の腹案 1941.12.19   

3【国家機密】■■部ノ内■四部<東亜(米)局長> 南方占領地帰属に関する思想調整の腹案 昭和16.12.19 連絡会議懇談案 占領地将来の帰属は差し当り左記のごとく予定し、中央における諸施策の準拠たらしむ。 ただし情勢の推移に応じこれを変更すること…

「比島は米国の羈絆より解放し、将来、現地域を以て大東亜の一圏として独立せしむるものとす。」 比島の取扱に関する件 1942.1.7

(「陸軍」事務用箋)【国家機密】 比島の取扱に関する件 昭和17.1.7 比島は米国の羈絆より解放し、将来、現地域を以て大東亜の一圏として独立せしむるものとす。帝国の爾後の戦争遂行、特に対中立国施策を容易ならしむる為、右を速に中外に声明す。 「…

「八紘一宇の皇道に基き万邦をして各々その所を得しむるの大義に則り、帝国輔道の下、努めて比島の創意と責任とを尊重しつつ、大東亜共営圏の一環たる新比島を生成す。しかして比島をして速やかに帝国と緊密一体、大東亜戦争完遂に協力し得る物心両面の態勢を整備せしむ。」 比島独立指導要項 1943.6.26

大日本帝国政府【国家機密】 比島独立指導要項 昭和十八年六月二十六日 大本営政府連絡会議提案 [書き込み]東条氏に写しを渡すこと。 比島独立指導要綱 一、方針 八紘一宇の皇道に基き万邦をして各々その所を得しむるの大義に則り、帝国輔道の下、努めて比…

「猶太人の民族的特性に鑑み、其の居住·営業に対し監視を厳重にする」 時局に伴ふ猶太人対策 1942.3.11

【国家機密】 部の内第21号 【決定】 時局に伴ふ猶太人対策 昭和十七年三月十一日 連 絡 会 議 決定 大東亜戦争発生に伴ふ猶太人対策は左記要綱に基づき実施するものとす。 要 綱 一、日満支其の他我が占領地に対する猶太人の渡来は、特殊の事由あるものを除…

南京、幻の投降勧告 まとめ

南京攻撃戦は自然、同地官民に幾多の犠牲を来すべく、尚、孫中山陵、明の高陵其の他、南京城内外の文化的史跡等の損害を招くことあるべきを慮り、各軍に令じて、先づ南京城外に於て其の隊伍を整へ、正々堂々、秩序ある入城を行はしめんと欲し、夫々懇切なる…

「日本 ヨイ 國、キヨイ 國。世界ニ 一ツノ 神ノ 國。日本 ヨイ 國、強イ 國。世界ニ 輝ク エライ 國。」 國民學校修身敎科書『ヨイコドモ 下』より 1941

日本は、春夏秋冬のながめの美しい国です。山や川や海のきれいな国です。この良い国に、私たちは生まれました。おとうさんも、おかあさんも、この国にお生まれになりました。おぢいさんも、おばあさんも、この国にお生まれになりました。 日本よい国、 きよ…

第三問題 初期作戦の実績は予定計画に対比し軍事的·政治的·経済的に如何なる差違ありしや 1942.3.11

【軍事機密】 20部の内第5号第三問題 初期作戦の実績は予定計画に対比し軍事的·政治的·経済的に如何なる差違ありしや 昭和十七年三月十一日 連絡会議決定 初期作戦の実績は予定計画に対比し軍事的·政治的·経済的に如何なる差違ありしや 第一、軍 事 一、…