初等科修身 二
文部省
二 『君が代』
君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
いはほをなりて
こけのむすまで
この歌は、
「天皇陛下のお治めになる時代は、千年も万年もつづいて、おさかえになりますように。」
という意味で、国民が、心からおいわい申しあげる歌であります。
『君が代』の歌は、昔から、私たちの先祖が、皇室のみさかえをおいのりして、歌ひつづけて来たもので、世々の国民のまごころのとけこんだ歌であります。
祝日や、おめでたい儀式には、私たちは、この歌を声高く歌います。しせいをきちんとた正しくして、おごそかに歌うと、身も心も、ひきしまるような気持になります。
戦場で、兵隊さんたちが、はるかに日本へ向かって、聲をそろえて、『君が代』を歌ふ時には、思はず、涙が日にやけたほほをぬらすということです。
また、外国で、『君が代』の歌が奏されることがあります。その時ぐらい、外國に行っている日本人が、日本国民としてのほこりと、かぎりない喜びとを感じることはないといいます。
昭和十七年二月十七日 印刷
昭和十七年二月十九日 発行 (非売品)
著作権所有 著作兼
発行者 文部省
東京市下谷区二長町一番地
凸版印刷株式会社
印刷者 井上源之丞
初等科修身 二
文部省
二 『君が代』
君が代は
千代に八千代
さざれ石の
いはほをなりて
こけのむすまで
この歌は、
「天皇陛下のお治めになる時代は、千年も萬年もつづいて、おさかえになりますやうに。」
といふ意味で、國民が、心からおいはい申しあげる歌であります。
『君が代』の歌は、昔から、私たちの先祖が、皇室のみさかえをおいのりして、歌ひつづけて來たもので、世々の國民のまごころのとけこんだ歌であります。
祝日や、おめでたい儀式には、私たちは、この歌を聲高く歌
ひます。しせいをきちんとた正しくして、おごそかに歌ふと、身も心も、ひきしまるやうな氣持になります。
戦場で、兵隊さんたちが、はるかに日本へ向かつて、聲をそろへて、『君が代』を歌ふ時には、思はず、涙が日にやけたほほをぬらすといふことです。
また、外国で、『君が代』の歌が奏されることがあります。その時ぐらゐ、外國に行つてゐる日本人が、日本國民としてのほこりと、かぎりない喜びとを感じることはないといひます。
昭和十七年二月十七日 印刷
昭和十七年二月十九日 發行 (非賣品)
著作權所有 著作兼
發行者 文部省
東京市下谷區二長町一番地
凸版印刷株式會社
印刷者 井上源之丞
↑文部省 編『初等科修身』第2,文部省,昭和18. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1277119 (参照 2024-02-20)