情報局編輯 寫眞週報
三月十日・第二百六十二號・十セン
時の立札
擊ちてし止まむ
擊ちてし止まむ
擊ちてし止まむ
【擊ちてし止まむ】
醜の御楯の御誓ひ
宮城に對し奉つて音吐朗々『軍人に賜りたる勅諭』を奉唱してゐる陸軍幼年學校の生徒、陛下の股肱たるの矜持と覺悟を身體一杯に輝かせてゐる姿だ
そのかみ神武天皇が長髓彥御討伐の際に
みつみつし 久米の子等が 垣本に植ゑし薑 口ひびく 吾は忘れじ 擊ちてし止まむ
と將兵の士氣を鼓舞遊ばされ、將兵また『擊たずば止まじ』の攻擊精神に燃え熾つた
この氣魄をうけついで三千年、『擊ちてし止まむ』は大和男子の血潮に脈打ち、國難來るごとに爆發した
醜の御楯たるを誇り笑つて草むす屍とならん意志。うちに潛む烈々の鬪志が火華を散らす逞しさ、わが民族の決戰精神『擊ちてし止まむ』の凝集をこの幼年學校生徒の姿にみる
↑写真週報 262号 昭和18年3月10日号
https://www.digital.archives.go.jp/img.pdf/3693716
JACAR(アジア歴史資料センター)
Ref.A06031085700、写真週報 262号(国立公文書館)