Ob-La-Di Oblako 文庫

帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

「上海付近より南京に至る約百里の間、ほとんど糧秣の補給を受くることなく、ほとんど現地物質のみにより追撃を敢行せり。」 第9師団作戦経過の概要(上海附近の戦闘より南京攻略に至る) 1937.11.12~12.13

   その5 追撃における補給状況

  1. 新涇鎮出発以来、軍補給点の推進は師団の追撃前進に追随するを得ずして、上海付近より南京に至る約百里の間、ほとんど糧秣の補給を受くることなく、ほとんど現地物質のみにより追撃を敢行せり。
  2. 弾薬の補給また概ね糧秣と同様、極めて不十分にして、辛うじて蘇州付近ならびに淳化鎮付近敵陣地攻撃に際し一部の補給を受けたるに過ぎざりき。
  3. この間、輜重は駄馬の減耗甚だしかりしにより、地方舟、小蒸汽船、車両、自動車など、あらゆる輸送機関をもつて師団の追撃に追随し、補給に任ぜり。


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    其五 追擊ニ於ケル補給狀況

一、中新涇鎭出發以來 軍補給點ノ推進ハ師團ノ追擊前進ニ追隨スルヲ得スシテ 上海附近ヨリ南京ニ至ル約百里ノ間 殆ト糧秣ノ補給ヲ受クルコトナク 殆ト現地物質ノミニヨリ追擊ヲ敢行セリ

二、彈藥ノ補給 亦 槪ネ糧秣ト同樣 極メテ不十分ニシテ 辛ウシテ蘇州附近 竝 湻化鎭附近敵陣地攻擊二際シ一部ノ補給ヲ受ケタルニ過キサリキ

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三、此間 輜重ハ駄馬ノ減耗甚タシカリシニ依リ 地方舟 小蒸汽船、車輛、自動車等 凡ユル輸送機関ヲ以テ師團ノ追擊二追隨シ 補給二任セリ

 

↑第9師団作戦経過の概要(上海附近の戦闘より南京攻略に至る) 昭和13年1月 第9師団参謀部

JACAR(アジア歴史資料センター)

Ref. C11111751400

第3章 追撃作戦 https://www.jacar.archives.go.jp/das/image/C11111751400