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帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

問「どのようなお考えで追悼文の送付を取り止める決定をしたのか」 答「関東大震災で犠牲となられた全ての方々への追悼の意を表した」 問「民族差別が背景にある…不幸な悲劇について、特別にその追悼の文を送ることに…何かしら特別な意味というのは見出されないですか」 答「民族差別という観点というよりは…災害の被害、さまざまな被害によって亡くなられた方々に対しての慰霊」 問「朝鮮人が殺害された事実は否定される」 答「さまざまな歴史的な認識があろうかと思っております」 小池都知事記者会見 2017.8.25

小池百合子 東京都知事 記者会見

2017年8月25日(金曜)

14時00分~14時48分 より

【記者】共同通信の河村です。2点お伺いいたします。1点目です。毎年9月1日に都立公園で市民団体が主催で開催されている、関東大震災朝鮮人犠牲者の追悼式への追悼文送付に関してです。これまで歴代の知事は追悼文を送ってこられたようですが、今年から知事が送ることを取り止めるということなので、これに関して、3月の定例会の一般質問でも、自民党の都議から慰霊碑の犠牲者数に疑義が呈されて、「追悼文の送付を考え直すように」という質問があったかと思うんですが、それも含めて、知事から改めて、どのようなお考えで追悼文の送付を取り止めるという決定をしたのかお聞かせください。
[以下略]

【知事】まず、1点目のご質問でございます。横網町公園での追悼行事に関してのご質問だと思いますけれども、今年も私は3月に、関東大震災と都内の戦災遭難者慰霊大法要という、9月にも行われるわけでありますけれども、3月にはその大法要にも出席をいたしております。その場で都知事として、関東大震災で犠牲となられた全ての方々への追悼の意を表したところでございます。ということで、この全ての方々に対しましての慰霊を行っているということで、今回、特出しの意味で行ったわけではございません。追悼文を送ったということではございません。それに尽きます。
[以下略]

[中略]

【記者】朝日新聞の岡です。先ほどもあった朝鮮人の犠牲者の追悼式典に関して追加で伺いたいんですけれども、今、知事が「犠牲者全体への追悼の意を込めて」というようなお話、理由の説明がありましたけれども、一方、主催者側からは、一般の犠牲者、震災の犠牲になられた方と、それから、不幸にして、流言などによって虐殺をされた、違うというようなことで意見も出されてるわけですけれども、この反論については、知事、どうお考えでしょうか。

【知事】それぞれ主催をされる方々のお申し入れというのは、切り口は異なってるかと思います。しかし、いずれにしても不幸な死を遂げられた方に対しての慰霊をする気持ちには変わりません。ということで、3月と、それから、9月、都知事として、また、都として全ての方々への哀悼の意を表するということは、大変意味の深いことだと思っております。

【記者】そういう民族差別ってものが背景にあるような形で起きた不幸な悲劇について、特別にその追悼の文、追悼の辞を述べる、送るということについて、ここには何かしら特別な意味というのは見出されないですか。

【知事】そこで民族差別という観点というよりは、私はそういう災害で亡くなられた方々、災害の被害、さまざまな被害によって亡くなられた方々に対しての慰霊をしていくべきだと思っております。

【記者】あと、ごめんなさい。去年も出されてるわけですけれども、去年出されて、今回は取り止めされたと。この判断の違いというのは、何か理由があるんでしょうか。去年は判断誤っていたという観点なんでしょうか。

【知事】一言で申し上げますと、こういう追悼文であるとか、さまざまなメッセージについては、都知事自らが案文を考えたりするわけではなく、また、慣例的に、そのまま事務的に繰り返し、日付だけ変えてかどうか知りませんけれども、送られるということもあるようでございます。昨年は慣例的に、事務的に戻していたといったことでございまして、それは後で、私はそのことについてたまたま知ったということから、今回は私自身が判断をしたということでございます。

【記者】送られたの知らなかったということですか、去年については。

【知事】そのような文言という、メッセージというのはあちこちからお申し出がございますので、知っているものと知らないものと、そして問題のあるものと問題のないものがあるかと思いますけれども、こういった背景と判断が必要なものについてはきちんと、それ以降、私自身に確認をとるようにということを伝えたところでございます。

【記者】ジャパンタイムズの大住です。先ほどの質問と関係ありますが、都知事が今年追悼文の送付を断られたことによって、朝鮮人コミュニティーの中では、「大震災のときに朝鮮人が殺害された事実は否定されることになる」という受け止めの声が、そういった批判の声が出てるんですけれども、それについては知事はどう思われますか。実際は、その事実、そういったことがなかったという批判に対してどう思われますか。

【知事】さまざまな歴史的な認識があろうかと思っておりますが、この関東大震災という非常に大きな災害、そしてそれに続くさまざまな事情によって亡くなられた方々に対しての慰霊をする気持ちは、これは変わらないものでございます。

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2017/08/25.html