Ob-La-Di Oblako 文庫

帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

「昨日野戦倉庫苦力3人、中のものを取ったので打ち殺したのを見ました。…こんな思ひ切つたこと時々しないと、兵隊1人で何十人、何百人の苦力を使ふのですから馬鹿にするのです。」 憲兵隊に検閲された帝国日本軍兵士の手紙 1941?.2.21

月日:2.21

發信人:北支派遣 乙集団 増渕部隊 佐々木隊

    ●●小文

受取人:朝鮮慶[尚]南[道]蔚山郡■■

    ▼▼薫子

内容の概要:昨日、野戦倉庫苦力3人、中のものを取ったので打ち殺したのを見ました。1発や2発では仲々死なない。銃剣で2回も3回も突きました。それで穴を掘って中に入れ、土をかけてしまった。

 こんな思ひ切つたこと時々しないと、兵隊1人で何十人、何百人の苦力を使ふのですから馬鹿にするのです。

 

月日:2.21

發信人:北支派遣 乙集団 増渕部隊 佐々木隊

    ●●小文

受取人:朝鮮慶南蔚山郡■■

    ▼▼薫子

内容ノ槪要:昨日野戰倉庫苦力三人、中ノモノヲ取ツタノテ打殺シタノヲ見マシタ 一發ヤ二發テハ仲々死ナナイ 銃劍テ二囬モ三囬モ突キマシタ ソレテ穴ヲ掘ツテ中ニ入レ圡ヲカケテシマツタ

コンナ思ヒ切ツタコト時々シナイト兵隊一人テ何十人、何百人ノ苦力ヲ使フノテスカラ馬鹿ニスルノテス

 

↑『郵政検閲月報(2月)』

庄厳 主編『鉄証如山 吉林省新発掘日本侵華档案研究』、p.433