Ob-La-Di Oblako 文庫

帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

「目下、小生ら大討伐の任務に当たり、共産軍ならびに共産部落を本月十日より引き続き焼き討ちして、男子はみな銃殺す。」 憲兵隊の検閲に引っかかった兵士の手紙 1941?.2

月日:

発信人:北支派遣加納部隊 細谷部隊 竹田隊

    ●●国秋

受取人:群馬県高崎市■■■

    ▼▼▼植吉

 内容の概要:目下、小生ら大討伐の任務に当たり、共産軍ならびに共産部落を本月十日より引き続き焼き討ちして、男子はみな銃殺す。この状況は実に悲惨なものでした。主婦、娘らの泣き声と悲鳴は実に見兼ねました。小児は捨て去り、これを見れば自然に涙が出ました。しかしこれも敵国の小児。この先、成長してはと考へると、心を鬼にして火中に投げ込み、そのときの気持ちは申し兼ねます。

 この部落で討殺した人数は 150 人です。

 

月日

發信人:北支派遣加納部隊 細谷部隊 竹田隊

    ●●國秋

受取人:群馬縣高崎市■■■

    ▼▼▼植吉

内容ノ槪要:目下小生等大討伐ノ任務ニ当リ 共産軍並ニ共産部落ヲ本月十日ヨリ引續キ焼討シテ 男子ハ皆銃殺ス 此ノ状況ハ實ニ悲惨ナモノテシタ 主婦 娘等ノ泣声ト悲鳴ハ實ニ見兼ネマシタ 小児ハ捨テ去リ 之ヲ見レハ自然ニ淚カ出マシタ 然シ之モ敵國ノ小児 此ノ先 成長シテハト考ヘルト心ヲ鬼ニシテ火中ニ投込、其時ノ氣持ハ申シ兼ネマス

此部落テ討殺シタ人數ハ一五〇人テス

 

↑『郵政検閲月報(2月)』

庄厳 主編『鉄証如山 吉林省新発掘日本侵華档案研究』、p.436