新聞発表第506号 十九路軍支那兵の上海附近侵入 滬寧線及北部浙江に集中した支那軍 1932.3.23

新聞発表第五〇六號　三月二十三日

　　三月二十日 上海発 陸軍省着電

十九路軍支那兵の上海附近侵入

三月十八日巡警に変裝した支那兵約三百名か南京より浦東東側（日本總領事舘対岸）に侵入し 𦾔遊巡隊兵舎の跡に這入ったか調査の結果 第十九路の兵てあること確實て便衣隊も混って居る。該方面には航續部隊か来るとの噂てあって避難民か少くない

滬寧線及北部浙江に集中した支那軍

滬寧線及北部浙江に集中した支那軍は總計十万と称せられ 河南省に在る蔣直系軍は苐一師を残すのみてあると云ふが 彼等は反蔣気勢を鎭圧 上海附近の恢復及日本にに対し一大決心を暗示して外交交渉を有利に導くことの三奌に在ると云ふ。