新聞発表苐四八九号 三月十四日
上海三月十四日発陸軍省着電
彼我戰線の狀况(十三日)
一、十三日に於ける全線は平穩である
二、当面の支那軍の配置は前報と大差はないが大倉には上官雲相の苐四十七師が新に到着した模様であつて該部隊は我が最前線に対し積極的行動を企圖してゐるらしい
虚報百出の上海
三、上海附近は例に依り流言蜚語が盛んで為に避難支那人も帰還を躊躇してゐる 苐十九路軍は近く閘北、北四川路を恢復すべしとか十一日夜支那の一部隊は虹橋飛行場を占領した等の虚報は相当信じてゐる者がある
各種陰謀並便衣隊の活動
四、廣東方面より水雷を取寄せ我が船舶を爆沈するといふが如き陰謀並要人暗殺市内擾乱を目的とする便衣隊の活動は益〻盛んである
↑陸軍省調査班 上海並満洲事件ニ関スル新聞発表 Ⅲ より
新聞発表第489号 各種陰謀 並 便衣隊の活動
(1932年3月14日)
https://www.digital.archives.go.jp/das/image/M0000000000000759118