Ob-La-Di Oblako 文庫

帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

国民精神総動員強化大講演会 1939.4.12


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国民精神総動員強化大講演会
主催 国民精神総動員中央連盟
開会之辞 内閣情報部長 横溝光暉
国歌斉唱 宮城遥拝 戦没将士慰霊 皇軍将士武運長久□□
挨拶「銃後の聖戦」 有馬良
講演「興亜大業の翼賛」 平沼騏一郎閣下
講演「実効を挙ぐるの道」 荒木貞夫閣下
講演「今後の総動員運動」 筑紫熊七
講演「戦線より帰還して」 畑俊六閣下
閉会之辞 小松東□

 

 さきに事変が勃発するや全国民は夙に尽忠報国の誠を効し、克く挙国一致の戦時態勢を確立して来たが、更に時局の重大な新展開に即応するには、国民精神総動員運動を一層強化し、物心一如の実践運動に推し進めねばならぬ。その企画をなすために荒木文部大臣を委員長とする国民精神総動員委員会が四月一日、内閣に設けられたが、

一、肇国の大理想を顕揚し、東亜新秩序の建設を期す

二、大いに国民精神を昂揚し、国家総力の充実発揮を期す

三、一億一心、各〻其の業務に精励し、奉公の誠を効さむことを期す

の三綱領を髙く揭げて新しい一歩を踏み出すことになった。

 その第一声として、12日正午から日比谷公会堂で開かれた『国民精神総動員強化大講演会』では、平沼総理大臣を始め荒木委員長、畑陸軍大将、国民精神総動員中央連盟有馬會長、同筑紫理事長が堂に溢るる聴衆を前に熱弁をふるった。


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國民精神總動員强化大講演會
主催 國民精神總動員中央聯盟
開會之辭 内閣情報部長 横溝光暉
國歌斉唱 宮城遙拜 戰歿將士慰靈 皇軍將士武運長久□□
挨拶「銃後の聖戰」 有馬良
講演「興亞大業の翼賛」 平沼騏一郎閣下


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講演「實効を擧ぐるの道」 荒木貞夫閣下
講演「今後の總動員運動」 筑紫熊七
講演「戰線より歸還して」 畑俊六閣下
閉會之辭 小松東□

 

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 さきに事變が勃発するや 全國民は夙に盡忠報國の誠を効し 克く擧國一致の戰時態勢を確立して來たが、更に時局の重大な新展開に卽應するには國民精神總動員運動を一層强化し物心一如の實踐運動に推し進めねばならぬ。その企畫をなすために荒木文部大臣を委員長とする國民精神總動員委員會が四月一日 内閣に設けられたが、

一、肇國の大理想を顯揚し東亞新秩序の建設を期す

二、大に國民精神を昂揚し國家總力の充實發揮を期す

三、一億一心各〻其の業務に精勵し奉公の誠を効さむことを期す

の三綱領を髙く揭げて新しい一歩を踏み出すことになつた。

 その第一聲として十二日正午から日比谷公會堂で開かれた『國民精神總動員强化大講演會』では、平沼總理大臣を始め荒木委員長、畑陸軍大將、國民精神總動員中央聯盟有馬會長、同筑紫理事長が堂に溢るゝ聽衆を前に熱辯をふるつた。

 

↑写真週報 第61号 昭和14年4月19日
https://www.digital.archives.go.jp/das/image/M2006061521291956369