Ob-La-Di Oblako 文庫

帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

2021-01-01から1年間の記事一覧

昭和20年8月14日 水曜 機密戦争日誌 陸軍省軍務課内政班長竹下正彦中佐 1945.8.14

竹下正彦 https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Masahiko_Takeshita.jpg#mw-jump-to-license 阿南惟幾(陸軍大臣) https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Anami_koretika.jpg#mw-jump-to-license 梅津美治郎(参謀総長) https://commons.m.wiki…

「そもそも騎兵連隊を龍山に招致せられたる所以のものは、併合のため威力を要することを予期せるがためなるや明らかなり。しかしてこの目的のため騎兵は実に適当なる兵種なりしなり。何となれば未開の人民を鎮撫せむがためには、実力を有する歩兵よりも反って外観威厳を存する騎兵を必要すればなり。」 日韓併合始末 1911. 8. 29

日韓併合始末 第一章 発端 明治四十三年四月、参謀長会義に列せむがため上京中なりし韓国駐箚軍参謀長明石少将は、会議を終はるもなほ東京に止まりて帰龍の途に上らず、巷間あたかも統監の交迭ならびにさきに一進会により一たび唱導せられたる韓国併合の事実…

和平についての布告 第二回 労働者・兵士代表者会議 全ロシア大会 1917. 11. 8 (ロシア旧暦 10 月 26 日)

第2回 労働者・兵士代表者会議 全ロシア大会 和平についての布告 1917 年 10 月 26 日、労働者・兵士・農民代表者諸会議の全ロシア大会で満場一致採択 II ВСЕРОССИЙСКИЙ СЪЕЗД СОВЕТОВ РАБОЧИХ И СОЛДАТСКИХ ДЕПУТАТОВ ДЕКРЕТ О МИРЕ. принятый единогласно на…

正義のために 尋問調書 イエ・ベールマン、旧姓バレホーイエン 1946.5.16

E1725 DOC P5770 正義のために 尋問調書 本日(木曜日)1946年/昭和21年5月16日、私、すなわち汽船ニユ・ホーラント号輸送指揮官の命による戦争犯罪調査係、予備歩兵中尉、准男爵、法学士ウエ・ア・バウトの面前に左記の者出頭す。 …

「1921年の条約のみならず1904年の国際協定ならびに1910年の国際条約は内地にのみこれが適用ありて、朝鮮、樺太、台湾等の殖民地ならびに南洋委任統治地域および関東租借地にはこれが適用なきものとす。」 国際連盟婦人児童売買調査委員の日本に関する報告書に対する帝国政府意見書 冒頭 1932 

分類 B 9.10.0.1―1―4 【秘】 国際連盟婦人児童売買調査委員の日本に関する報告書に対する帝国政府意見書 拝啓一九三二年八月八日付貴翰、拝受候ふところ、これに対する帝国政府の意見書、別紙をもって送付に及び候ふ間、御了承相成りたく、この段、…

陸軍中尉オハラ·セイダイの陳述書 A級極東国際軍事裁判記録(和文)No.54 より 1946.1.13

21―12ー27(3C) 検察側主張段階 (外□法□□および残虐行為) 22 E 1794 DOC P5591 証明書 オランダ軍情報部戦争犯罪部長、R·N·I·A陸軍中尉[殿] 下名チャールズは正当に宣誓をなしたる上、添附の報告書が左記文書の原本全部の真…

「桂林市にある偽新聞社ならびに文化機関をして自己の支配下に置き、それらを我が民衆の懐柔ならびに奴隷化の中心機関とし、かつまた偽組織人員を利用し工場の設立を宣伝し四方より女工を招致し、麗澤門外に連れ行き強迫して妓女として獣のごとき軍隊の淫楽に供した。」 極東国際軍事裁判記録·速記録より 桂林市民控訴 その1 1946.5.27

、桂林―市民 21―8―30 7 P2220 E353 (支) (谷崎訳) 桂林市民控訴 その1 軍事委員会行政院戦犯罪証拠調査小隊[御中] 敵軍の我が桂林を侵略せしは一年間にして、その間姦淫、捕虜、掠奪等なさざるところなく、長縄大尉なる日本福岡県人は敵…

【擊ちてし止まむ】 醜の御楯の御誓ひ 写真週報 第262号 1943.3.10

情報局編輯 寫眞週報三月十日・第二百六十二號・十セン 時の立札 擊ちてし止まむ 擊ちてし止まむ 擊ちてし止まむ 【擊ちてし止まむ】 醜の御楯の御誓ひ 宮城に對し奉つて音吐朗々『軍人に賜りたる勅諭』を奉唱してゐる陸軍幼年學校の生徒、陛下の股肱たるの…

日本軍「慰安婦」問題の強制連行を示す文書に関する質問主意書 紙智子 2013.4.23

第183回国会(常会) 質問主意書 質問第八三号 日本軍「慰安婦」問題の強制連行を示す文書に関する質問主意 右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。 平成二十五年四月二十三日 紙 智子 参議院議長 平田 健二 殿 日本軍「慰安婦」問題の強制連行…

いわゆる従軍慰安婦問題について 内閣官房内閣外政審議室 1993.8.4

いわゆる従軍慰安婦問題について 平成5年8月4日 内閣官房内閣外政審議室 1.調査の経緯 いわゆる従軍慰安婦問題については、当事者による我が国における訴訟の提起、我が国国会における議論等を通じ、内外の注目を集めてきた。また、この問題は、昨年1…

朝鮮半島出身のいわゆる従軍慰安婦について 内閣官房内閣外政審議室 1992.7.6

朝鮮半島出身のいわゆる従軍慰安婦について 平成 4 年 7 月 6 日 内閣官房内閣外政審議室 政府としては、昨年12月より、朝鮮半島出身のいわゆる従軍慰安婦問題に政府が関与していたかどうかについて、関係資料が保管されている可能性のある省庁において関連…

慰安婦関係調査結果発表に関する内閣官房長官談話(河野談話)1993.8.4 

慰安婦関係調査結果発表に関する内閣官房長官談話 (平成五年八月四日) いわゆる従軍慰安婦問題については、政府は、一昨年十二月より、調査を進めて来たが、今般その結果がまとまったので発表することとした。 今次調査の結果、長期に、かつ広範な地域にわ…

【工事中】韓国挺身隊問題対策協議会・挺身隊研究会編『証言集 Ⅰ強制的に連行された朝鮮人従軍慰安婦』より『思い出すことさえ嫌な記憶』 キム·ハクスン 韓国挺身隊問題対策協議会·挺身隊研究改編 証言集 Ⅰ 『強制的に連行された朝鮮人従軍慰安婦』

韓国挺身隊問題対策協議会・挺身隊研究会編 証言集 Ⅰ 強制的に連行された朝鮮人従軍慰安婦す より https://twitter.com/MarymondJapan/status/1247314413553618944 思い出すことさえ嫌な記憶 キム·ハクスン 1924年中国吉林で出生。生後百日にもならない…

リンク・メモ 対支那軍戦闘の参考 昭和12年7月

表紙「対支那軍戦闘の参考」 昭和12年7月 https://www.jacar.archives.go.jp/das/image/C11110829200 対支那軍戦闘の参考 参謀本部 https://www.jacar.archives.go.jp/das/image/C11110829300 目次「対支那軍戦闘の参考 昭和12年7月」 https://www.jac…

「朝鮮における労務動員の方式 およそ徴用、官斡旋、勤労報国隊、出動隊のごとき四つの方式がある。…徴用は別として、その他いかなる方式によるも出動は全く拉致同様な状態である。」 小暮泰用の復命書から 1944.7.31

㊙ 復命書 嘱託 小暮泰用 命により小職最近の朝鮮民情動向ならび邑面行政の状況調査のため朝鮮へ出張したるところ、調査状況別紙添付の通りにこれあり。右、復命に及び候うなり。 昭和十九年七月三十一日 管理局長 竹内徳治殿 目 次 一、戦時下朝鮮における…

閣議決定「朝鮮総督府部内臨時職員設置制中を改正す」より「経済統制に伴ふ警察事務に従事する者の増員説明」 1944.7.6 

経済統制に伴ふ警察事務に従事する者の増員説明 戦力増強上、戦時物資の増産は刻下の急務なる処、之が生産の現況を看るに、猶幾多の隘路の存するは遺憾とする処なり。而して其の生産阻害の原因は、資材、労務、輸送力等の全からざるに存すとは謂ひ、就中、労…

【工事中】朴烈・金子文子 大審院第1回公判調書 ② 1926.2.26

裁判長ハ被告人朴準植ニ 問 検事ノ述ヘラレタル事項ハ判リタルカ 答 聞イタ 問 其ノ事実ニ付 被告ヨリ陳述スルコトアリヤ 答 其ノ前ニ俺ノ出シタ書類ヲ出シテ貰ヒタイ 問 之レテアルカ 此時 押収ノ㐧十七号 乃至 㐧二十号ヲ示ス 答 之レテアル 俺ハ俺ノ立場…

朴烈・金子文子 大審院第1回公判調書 ① 1926.2.26

公判調書(第一回) 被告人 朴烈 事 朴準植 同 金子文子 右両名ハ刑法第七十三條ノ罪 並 爆發物取締罰則違反被告事件ニ付 大正十五年二月二十六日午前九時 大審院第一特別刑事法廷ニ於テ 裁判長 判事 牧野菊之助 判事 柳川勝二 判事 板倉松太郎 判事 島田鐵…

金子文子 大審院公判準備調書(第2回) 1925.11.21

公判準備調書 被告人 金子文子 右 刑法第七十三條ノ罪 並 爆發物取締罰則違反被告事件ニ付 大正十四年十一月二十一日 市ヶ谷刑務所ニ於テ 大審院第一特別刑事部 受命判事 板倉松太郎ハ 裁判所書記 戸澤五十三 立會ノ上 右被告人ニ對シ訊問スルコト左ノ如シ …

【工事中】朴烈・金子文子裁判記録より 大審院第二回公判調書 1926.2.27

前同日午後一時、前同一事件につき、前同一法廷において、前同一の判事、検事、裁判所書記列席の上、公開せずして対審を続行す。前同一の被告人出頭、身体の拘束を受けず。前同一の弁護人出頭。裁判長は、 引き続き審理する旨を告げたり。 弁護人布施辰治は、…

朴烈・金子文子裁判記録 大審院第二回公判調書より 弁護人布施辰治の弁論 1926.2.27

前同日午後一時、前同一事件につき、前同一法廷において、前同一の判事、検事、裁判所書記列席の上、公開せずして対審を続行す。前同一の被告人出頭、身体の拘束を受けず。前同一の弁護人出頭。裁判長は、 引き続き審理する旨を告げたり。 弁護人布施辰治は、…

リンク·メモ 「最後にはついに「捕虜は全員すみやかに処置すべし」という軍命令が出されたのである。」

山田旅団長は副官相田中佐を軍司令部に派遣し…逆に軍司令部から憲兵将校が旅団司令部に調査にやってくる始末だった…しかし、最後にはついに「捕虜は全員すみやかに処置すべし」という軍命令が出されたのである。通信兵が電話で鉛筆書きで受けた一片の紙きれ…

磐城時報 「支那軍捕虜の中に意外!婦人あり 南京にて 木村守江」 1938.1.24

支那軍捕虜の中に 意外!婦人あり 南京にて 木村守江 (其の三) 先日は何処まで書いたかはっきりせぬが、捕虜二万余の始末に困ったことを書いたと思う。この捕蔣[→虜]の中に女が居たことは書くことを忘れたかも知れない。日本人の想像出来ない、軍隊の中に…

リンク·メモ 「捕虜をどうしたかと言ふことは軍司令官の令に由った丈で」 1938.1.24

木村守江(Ⅰ/65i 軍医見習士官)手記「先日は…捕虜二万余の始末に困ったことを書いたと思ふ。…捕虜をどうしたかと言ふことは《軍司令官の令に由った丈》で此処には書くことが出来ぬから御想像にまかせることにする」(夕刊 磐城時報,1938年1月24日,第7124号,1面…

リンク·メモ 集団殺害罪の防止及び処罰に関する条約(ジェノサイド条約) 1948.1.29採択

本文 https://worldjpn.grips.ac.jp/documents/texts/mt/19481209.T1J.html https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89%E6%9D%A1%E7%B4%84

吉田松陰『幽囚録』より 「今急に武備を集め、艦略ぼ具はり砲略ぼ足らば、則ち宜しく蝦夷を開墾して諸侯を封建し、間に乗じて加摸察加・隩都加を奪ひ、琉球に諭し、朝覲会同すること内諸侯と比しからしめ、朝鮮を責めて質を納れ貢を奉ること古の盛時の如くならしめ、北は満州の地を割き、南は台湾・呂宋の諸島を収め、漸に進取の勢を示すべし。」 1854 著 1940 岩波書店刊

https://dl.ndl.go.jp/pid/1048646/1/187 左 皇和の邦たる、大海の中に位して、万国之れに拱[こまね]く。凡そ地の勢、其の近きものは害を為すこと切にして、遠きもの之れに次ぐ。之れ古今の通論なり。古は船艦未だ便ならされば、海を恃[たの]みて険と為せし…

リンク·メモ「語らないことでまた責任が生じる」 相模原の男性が語り続ける 慰安婦への加害の記憶

https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-46370.html

極東国際軍事裁判速記録34号(A=検察側立証段階1) ウィルソン医師の証言から 1946.7.25

○ウィルソン証人 一人の男が一見して明かな、鉄砲の弾に依って受けたと見られる、右側肩の傷に依って持ち込まれました。彼は多数の人々が揚子江沿岸に連れて行かれまして、銃殺されて残ったたった一人の男でありました。彼は最初河に沈められ、気絶を装いま…

井家又一日記 12月16日 1937.12.16

◇拾弐月拾六日 拾弐月も中を過ぎ去ってしまった。金沢招集を受けて満三ヶ月に成ってしまった。只無の世界の様である。午前拾時から残敵掃蕩に出ける。高射砲一門を捕獲す。午後又出ける。若い奴を三百三十五名を捕えて来る。避難民の中から敗残兵らしき奴を…

信夫淳平『戦時国際法講義』第2巻より 「私服狙撃者(便衣隊)」 1941.11.23

第三項 私服狙撃者(便衣隊) 常人は敵対行為を行ふ資格を有せず 822 交戦に従事するを得るものは交戦者たるの資格ある者、即ち前述の正規兵、及び特定条件を具備する民兵、義勇兵団、並に民衆軍に限らるるのであるから、その資格を有せざる常人は敵兵殺…