Ob-La-Di Oblako 文庫

帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

東亜新秩序思想の普及方策要綱 内閣 1940.8

【極秘】別紙第三 東亜新秩序思想の普及方策要綱 第一 国内に於ける措置一、文部省指導の下に我国思想家 及 思想団体を動員し 我が肇国の精神の学術的基礎付を完成すると共に 一層活溌に之を行に移すものとす二、内閣情報部の下に精動、新聞、雑誌、演芸機関等 輿…

1.対ソ外交工作要領 2.時局に伴う対ソ要領 3.対英工作要領案 4.対米工作要領 5.対仏工作要領案 五相会議 1938.6.23

(9)1.対ソ外交工作要領2.時局に伴う対ソ要領3.対英工作要領案4.対米工作要領5.対仏工作要領案 【極秘】 対ソ工作要領案 昭和13年6月21日 第5課 一、方針 ソ連邦に対しては、今次事変に参加せしめざるごとく諸般の工作を実施す。 二、要領…

見出し「毒ガス弾下を衝く 人馬、マスクで進撃 」 本文「敵前250メートル──ヒユツ、ヒユツと小銃弾、機関銃弾が引っ切りなしに壕の上を飛んで行く、ヒユンという唸りがしてあちこちに敵の砲弾が時おり大地をゆるがせる」「おいみんな防毒マスクをつけろ」 「今◯◯から直ぐ近所の友軍の前線へ敵が盛んに毒瓦斯弾を射ち込んでいるという報告が來たのだ」 東京朝日新聞 1937.10.17

毒ガス弾下を衝く── 人馬、マスクで進撃 【○○にて 浜野特派員 18日発】17日午後11時半、記者は○○方面○○部隊の最前線の壕の中に勇士とともに仮寝の夢を結んだ。陰暦14日の満月は浮雲一つない澄み切った大空に皎々たる光を放っている。冷たい風が壕の上…

「敵兵の霊を弔ひ、戦線〝地蔵流し〟 御坊部隊長の慈悲心」「要するにこの大戦争を人類最高の聖戦として浄化しなくてはならないのです」 東京朝日新聞 1937.10.18

敵兵の霊を弔ひ戦線〝地蔵流し〟御坊部隊長の慈悲心 【○○にて斎藤(一)河村両特派員18時日発】18日の夕暮、○○クリークの畔で記者は珍しい行事を営む十数名の兵隊さん達に出会した。軍服に袈裟をかけ珠数をつまぐる隊長のまわりに、十数名の兵隊さんたちが…

【メモ】昭和16年度粛正建設計画別冊 剿共施策要綱 昭和16年2月26日 北支那方面軍司令部  1941.2.26

昭和16年度粛正建設計画別冊 剿共施策要綱 昭和16年2月26日 北支那方面軍司令部 https://www.jacar.archives.go.jp/das/image/C11110955700 2 昭和16年度粛正建設計画別冊 剿共施策要綱 昭和16年2月26日 北支那方面軍司令部 https://www.jaca…

支那事變一周年ニ當リ賜リタル勅語 1938.7.7

○昭和十三年七月七日 支那事変一周年に当り賜りたる勅語 今次事変の勃発以来ここに一年、朕が勇武なる将兵、果敢力闘、戦局その歩みを進め、朕が忠良なる臣民、協心戮力、銃後その備へを固くせるは、朕の深く嘉尚する所なり。 惟ふに今にして積年の禍根を断…

「事變発生以來 高潮セル國民ノ抗戰意思ハ 依然 繼続シ 目下ノ處 危虞ヲ要セスト認ムルモ 長期戰爭狀態ニ入ランカ 戰爭𢌞避ノ機運 漸次醞醸シ 惹イテハ反戰熱ノ擡頭ヲ見ルノ虞ナシトセス」 支那ガ長期抵抗ニ入ル場合ニ対スル情勢判断 1938末?

判決 第四、國内ノ情勢 1. 事變発生以來 高潮セル國民ノ抗戰意思ハ 依然 繼続シ 目下ノ處 危虞ヲ要セスト認ムルモ 長期戰爭狀態ニ入ランカ 戰爭𢌞避ノ機運 漸次醞醸シ 惹イテハ反戰熱ノ擡頭ヲ見ルノ虞ナシトセス 卽チ產業組織ノ改變期間ニ於ケル失業者ノ發生、…

帝国政府声明(昭和12年7月11日 夕刻発表) 1937.7.11

帝国政府声明(昭和12年7月11日 夕刻発表) 相踵く支那側の侮日行為に対し、支那駐屯軍は隠忍静観のところ、従来、我と提携して北支の治安に任じありし第29軍の7月7日夜半、蘆溝橋付近における不法射撃に端を発し、該軍と衝突のやむなきに至れり。た…

昭和12年10月 「支那事変と満洲国」 東亜局第3課 より 「便衣隊の潜入」 1937.10

昭和12年10月 支那事変と満洲国 東亜局第3課【秘】[中略](ハ)便衣隊の潜入今次事変勃発以来、支那方面より便衣隊潜入し、流言を放ち治安攪乱を図りたる証跡あり、その事例二、三を挙ぐれば左のごとし。(1) 国府軍事委員会副委員長、馮玉祥は蒋介石…

【メモ】支那側毒瓦斯等製造工場の件 第1野戦化学実験部 1937.10.16 

支那側毒瓦斯等製造工場の件https://www.jacar.archives.go.jp/das/image/C04120082500

洞富雄編資料集 極東国際軍事裁判 文書不保存証明書 1947.5.1

証明書 一、昭和十二年八月 上海派遣軍編成ノ時ニ与ヘラレタル命令原本二、同年十月 第十軍編成ノトキニ与ヘラレタル命令原本三、同年十一月 中支那方面軍編成ノトキニ与ヘラレタル命令原本四、同年十一月 中支那方面軍ニ与ヘラレタル作戦地域指定ノ命令原本…

【メモ】冬季支那軍の被服に対する糜爛瓦斯の滲透効力実験報告 第三野戦化学実験部 1938.2.25

↑冬季支那軍の被服に対する糜爛瓦斯の滲透効力実験報告https://www.jacar.archives.go.jp/das/image/C04120313000

陸軍省 調査班 滿蒙問題ニ直面シテ支那國民性ヲ論ズ 1931.11 

[表紙]昭和六年十一月 起満洲問題ニ關スル情報陸軍省調査班Ⅰ 陸軍省調査班 滿蒙問題ニ直面シテ支那國民性ヲ論ズ 本著ハ支那事情ニ精シキ一將校ノ講話案トス 目次 一、緒言ニ、排日侮日三、事變ノ突發四、外交手段五、結論 滿蒙問題ニ直面シテ支那國民性ヲ…

「共産党のわが軍隊に対する思想的瓦解工作の真相とこれが防遏対策」より 北支那方面軍司令部 1939.4.5

昭和14年4月5日 北支那方面軍司令部『共産党のわが軍隊に対する思想的瓦解工作の真相とこれが防遏対策』より労働者の所得税の申告に年収3千円、4千円と自ら申告するものがざらにあるくらいだから、実収入はこれ以上あることがわかる。土曜、日曜には労…

【メモ】化学戦ニ関スル報告 1932.3.9

陸満密受第五九三号 上軍報丁第二号 化学戦ニ関スル報告 昭和7年3月9日 上海派遣軍参謀長 陸軍省御中 首題ノ件別册ノ通リ報告ス 報告(通報)先-(印刷部数ヲ含ム) 参謀本部 陸軍省 陸軍技術本部 陸軍科学研究所 陸軍造兵廠 教育総監部 第九師団 第十一…

【メモ】支那軍軍事改革意見書売込の件

陸軍省受領 陸満密受第六九三号 三月三十一日 参同文 秘 電報譯 三月二五日 一〇時五分発 一一時五五分著 宛 発信者 上軍参二八五 当ヲ蒋介石ノ顧問ニシテ前年死去セル独逸人「バウエル」大佐ノ支那軍事改革意見書「ウッドヘッド」ノ手ヲ テ我軍ヘ五万両ニテ…

【メモ】同盟旬報「毒瓦斯」検索結果(1937年中)

同盟旬報「毒瓦斯」検索結果(1937年中)1 同盟旬報 第1巻 第04号(通号004号)P.0259 1937年...る|退却兵を爆撃|南苑完全占領|酒井部隊沙河鎮占領|鈴木部隊清河鎮占領|南京政府毒ガス製造|北平四囲清掃戦2 同盟旬報 第1巻 第07号(通号007号)P.0515 …

「集団は南京に向ひ追撃を続行せんとす。…第一野戦化学実験部は南京へ急行し、第一線部隊と協力し化学捜索に任ずべし。」 第10軍作戦命令 司令官 柳川平助 1937.12.6

丁集作命甲第五十六号 丁集団命令 十二月六日正午 於湖州 一、中支那方面軍は南京要塞を攻略す。 上海派遣軍は[以下略] 上海派遣軍と丁集団との作戦地境は[以下略] 二、集団は南京に向ひ追撃を続行せんとす。 [中略] 八、第一野戦化学実験部は南京へ急…

「化学兵器に関する研究のため、その試試験、製造、検索および取扱に従事し、直接その危害を受くるおそれある陸海軍人軍属(軍続に非ざる職工を含む)には、別表の化学兵器手当を給す。」 勅令第314号 化学兵器手当の件 1925.11.14

勅令第314号 朕、化学兵器手当の件を裁可し、ここにこれを公布せしむ。 嘉仁 裕仁【天皇御璽】 大正14年11月14日 内閣総理大臣 子爵 加藤高明 陸軍大臣 宇垣一成 海軍大臣 財 部 彪 勅令第314号 化学兵器に関する研究のため、その試験、製造、検査およ…

「第2野戦ガス隊(野戦ガス第6小隊欠)は自今、予の直轄とす。」「第2野戦ガス隊(野戦ガス第6小隊欠)は他方面に転進のため、まづ漢口に向かひ前進すべし」 第11軍命令 司令官 岡村寧次 1938.1.25

天野参謀 呂集作命第200号 呂集団命令 1月25日1430 漢口 1. 独立工兵第3連隊および第2野戦ガス隊(野戦ガス第6小隊欠)は自今、予の直轄とす。 2. 独立工兵第3連隊は他方面に転進のため、まづ咸寧に向かひ前進すべし。 3. 第2野戦ガス隊(野…

「今次作戦の目的は、共産党軍を撃摧して其の根拠を覆滅し、以て華北治安攪乱の根源を芟除せんとするにあり」「本作戦の成果は一に下級部隊の積極果敢·熱烈執拗にして独断機を制する討伐の累積統合によりて期待し得る」 晋察冀邊区粛正作戦開始にあたっての訓示 北支那方面軍司令官 岡村寧次 1941.8.14

軍事極秘 晋察冀辺区粛正作戦開始にあたり 作戦参加将兵に与ふる方面軍司令官訓示 満を持して軍旅を整ふること月余、ここに起つて北部大行山脈、敵共産党軍に対する作戦を開始せんとす。 惟ふに北支建設の禍根は一に共産党軍の執拗、飽くなき蠢動に胚胎す。…

【工事中】「軍は晋察冀辺区西辺の敵共産軍を撃摧すると共に、其の根拠の覆滅と封鎖の強化とに依り敵自活力を削減・枯渇せしめ、以て該地区の共産勢力を芟除し、粛清の徹底を期す。」 第1軍作戦経過の概要 晋察冀辺区粛正作戦 第1軍参謀部 1941.12.

極秘 昭和16年12月1日 第1軍参謀部 第1軍作戦経過の概要 晋察冀辺区粛正作戦 極秘 昭和十六年十二月一日 第一軍參謀部 第一軍作戰經過ノ槪要 晋察冀邊區肅正作戰 ↑http://www.jacar.archives.go.jp/das/image/C11110991800 目次 第1.作戦計画 第2…

「治安第一主義を基調とする既往粛正建設の諸施策を継承して、一層粛正を徹底し速かに治安を恢復して民生を安定し、重要国防資源の開発・取得を促進し、軍の自活力を向上し」「討伐・粛清は其の重点を共産軍および党に指向す。而して之が討伐に方りては、他の建設施策との連携・吻合をならしむ。 共産根拠地帯に対しては統制ある封鎖を併用して之を覆滅す。」 北支那方面軍司令部 昭和十六年度粛正建設計画 1941.2.26

昭和十六年二月二十六日北支那方面軍司令部昭和十六年度粛正建設計画 第一 方針 治安第一主義を基調とする既往粛清建設の諸施策を継承して一層粛正を徹底し、速やかに治安を恢復して民生を安定し、重要国防資源の開発・取得を促進し、軍の自活力を向上し、以…

近衛文麿 新体制声明 1940.6.24

秘書官 昭和十五年六月廿五日 接受官情報 第二一九四号昭和十五年六月二十四日 警視庁情報課長 近衛公の声明発表に関する件 近衛文麿公は本日 枢密院議長拝辞に際し 午後零時三十分 荻窪の自邸に於て 談話の形式を以て声明を発表せり 声明 内外 未曽有の変局…

「徴兵の発令に逢はば、必ず欣然之れに応ずべく、決して逃竄して、公事に赴くことを避くべきにあらず、如何なる人も、我邦の男子としては、進んで身を犠牲に供し、以て国家の福祉を図るの念慮なかるべからず、蓋し世に愉快なること多きも、真正の男子にありては、国家の為めに死するより愉快なることなかるべきなり」 井上哲二郎『勅語衍義』下

一旦緩急アレハ義勇 公二奉シ 人の徳義は、徒に能く一身を修め、他人に害を加へざるに止まらず、又 進んで衆人の為に有益なる事業を為すを要す、即ち消極の徳義は、未だ尽さざる所あるものにして、加ふるに積極の徳義を以てせざるべからず、殊に国の安危休戚…

「一旦 緩急アレハ 義勇 公ニ奉シ 御訓誡の大意は、もし我国に一旦 急なること出で来たらんには、義を守り勇を奮ひて、公の為 即 国家の為に力を尽くせよとの聖旨なるべし。」「以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スベシ 「以テ」とは、上の父母に孝により義勇公に奉じまでを含みて宣へる御言葉なり。…我等臣民には、善く人倫を全うし、智を開き、徳を成し、臣民の義務を尽し、此等の行を以て此の天地と与に窮りなき皇運をたすけよとの聖訓なり。」 那珂通世、秋山四郎著 教育勅語衍義  

一旦 緩急アレハ 義勇 公ニ奉シ 緩急は、急と云へること、緩は添字にて意味なし、義勇 公に奉じとは、義を守り、勇を奮ひ、公(おほやけ)の為に力を尽すを云ふ。御訓誡の大意は、もし我国に一旦 急なること出で来たらんには、義を守り勇を奮ひて、公の為 即…

『国体の本義』より「大日本国体」 1937.5.31

第一 大日本国体 一、肇国 大日本帝国は、万世一系の天皇皇祖の神勅を奉じて永遠にこれを統治し給ふ。これ、我が万古不易の国体である。而してこの大義に基づき、一大家族国家として億兆一心聖旨を奉体して、克く忠孝の美徳を発揮する。これ、我が国体の精華…

「帝国の安全を将来に保障するの必要なるを念ひ…韓国を帝国の保護の下に置き…韓国の現制はなほ未だ治安の保持を完うするに足らず…革新を現制に加ふるの避くべからざること瞭然たるに至れり。…この事態に鑑み韓国を挙げて日本帝国に併合し、もつて時勢の要求に応ずるのやむを得ざるものあるを念ひ、ここに永久に韓国を帝国に併合することとなせり。」 韓国併合詔書 1910.8.29

詔書 朕、東洋の平和を永遠に維持し、帝国の安全を将来に保障するの必要なるを念ひ、また常に韓国が禍乱の淵源たるに鑑み、さきに朕の政府をして韓国政府と協定せしめ韓国を帝国の保護の下に置き、もつて禍源を杜絶し平和を確保せむことを期せり。 爾来、時…

戦前期外務省記録「韓国東学党蜂起一件」より 「東学党再發ノ件 報告」 1894.8.30  他

《0188》 次官【林董】廿七年九月八日接受 主管 政務局【髙明】公信 苐一一四号 通商局長【原敬】受第一〇八八八號 東学党再發ノ件 報告 先日来 当国 忠清 全羅地方 東学党再發ノ風聞 頻リニ有之候處 目下 慶尚道地方ニモ同党 處々ニ出没シ 釜山ヨリ陸路 京…

「若し夫れ一朝有事に対するの備へに至つては、必らずや軍備の充実と相俟ち、広く各般の人的物的資源を統制運用して、国力全般の最高発揮を期するの総動員準備に遺算なきを要する」 国家総動員準備に関する内閣訓令 1937.5.25

閣甲第八九号昭和十二年五月二十五日施行 昭和十二年五月二十七日 内閣総理大臣[林銑十郎] 国家総動員準備に関し別紙案に依り各官庁に訓令相成然るべし ○内閣訓令第二号 各官庁 ・現下内外世局の促す所、内は庶政を一新し、外は非常の変に備へ、以て帝国存…