Ob-La-Di Oblako 文庫

帝国日本の侵掠戦争と植民地支配、人権蹂躙を記憶し、再現を許さないために、ひたすら文書資料を書き取る。姉妹ブログ「歴史を忘れる民族に未来はない!」https://obladioblako.hateblo.jp/ のデータ·ベースを兼ねる。

毒ガス

見出し「毒ガス弾下を衝く 人馬、マスクで進撃 」 本文「敵前250メートル──ヒユツ、ヒユツと小銃弾、機関銃弾が引っ切りなしに壕の上を飛んで行く、ヒユンという唸りがしてあちこちに敵の砲弾が時おり大地をゆるがせる」「おいみんな防毒マスクをつけろ」 「今◯◯から直ぐ近所の友軍の前線へ敵が盛んに毒瓦斯弾を射ち込んでいるという報告が來たのだ」 東京朝日新聞 1937.10.17

毒ガス弾下を衝く── 人馬、マスクで進撃 【○○にて 浜野特派員 18日発】17日午後11時半、記者は○○方面○○部隊の最前線の壕の中に勇士とともに仮寝の夢を結んだ。陰暦14日の満月は浮雲一つない澄み切った大空に皎々たる光を放っている。冷たい風が壕の上…

「化学兵器に関する研究のため、その試試験、製造、検索および取扱に従事し、直接その危害を受くるおそれある陸海軍人軍属(軍属に非ざる職工を含む)には、別表の化学兵器手当を給す。」 勅令第314号 化学兵器手当の件 1925.11.14

勅令第314号 朕、化学兵器手当の件を裁可し、ここにこれを公布せしむ。 嘉仁 裕仁【天皇御璽】 大正14年11月14日 内閣総理大臣 子爵 加藤高明 陸軍大臣 宇垣一成 海軍大臣 財 部 彪 勅令第314号 化学兵器に関する研究のため、その試験、製造、検査およ…

「副官より上海派遣軍参謀長へ通牒  別紙の通り貴軍に交付せしめらるるに付き、命に依り通牒す。…別紙  品目:きい2号[ルイサイト] 数量:10t 発送部隊:広島支廠 発送地:忠海 発送日次:11月16日 取扱集積廠:広島兵器集積廠 受領部隊:上海派遣軍野戰砲兵廠 受領地:派遣地」 1937.11.13 

保存期限:【永久】 決裁指定:【次官委任】 決行指定:【櫛淵】 受領番号:【陸軍省受領/陸支機密受第597号】 起元庁(課名):【兵器局銃砲課】 件名:弾薬交付の件 大臣:【委】 次官:【梅津】 高級副官:【櫛淵】 主務副官:【印】 主務局長:【印】 主務課長:【印…

「教育の目的 各部隊の瓦斯勤務員および基幹人員に対し各種瓦斯用法、特にきい弾を利用する戦斗の要領ならびに之が為必要なる防護の要領を体得せしめ、以て兵団将来の化学戦遂行に遺憾なきを期するにあり」 萱島兵団本部 化学戦教育計画 1940.10.4

化学戦教育計画昭和十五年十月四日萱島兵団本部 化学戦教育計画 第一 教育の目的 一、各部隊の瓦斯勤務員 及 基幹人員に対し各種瓦斯用法 特にきい弾を利用する戦斗の要領 並に之が為 必要なる防護の要領を体得せしめ 以て兵団将来の化学戦遂行に遺憾なきを期…

「別紙の通り上海派遣軍に補給方、取り計らうべし。…94 式軽迫撃砲 95 式あか弾弾薬筒 20,000、95 式きい弾 弾薬筒 10,000、…きい1号乙 40t…」 陸軍省達「弾薬補給の件」 1937. 10. 25

(第三号) (陸軍省/12.1028/主計課) 審案筆記者【印】保存期限 (永久) 決行指定【櫛淵】受領番号 (陸軍省受領/陸支機密受第 508 号) 起元庁 (課) 名: 兵器局鉄砲課件名: 弾薬補給の件大臣【杉山元】 次官【梅津】 高級副官【櫛淵】 主務副官【粕□】主務局長…

特殊化学戦弾薬箱(素箱)に標識を附する件 1937.9.9

保存期限:【永久】 決裁指定:【局長委任】 決行指定:【櫛淵】 受領番号:【陸軍省受領/陸支密受第1890号】 起元庁(課名):兵器局鉄砲課 件名:特種化学戦弾薬箱(素箱)に標識を附する件 大臣:【委】 次官:【委】 高級副官:【櫛淵】 主務副官:【小薗江】 主…

帝国日本軍/同盟通信の「支那軍毒瓦斯使用」宣伝 1937.7-12

同盟旬報 第1巻 第04号(通号004号)P.0259 https://www2.i-repository.net/contents/myc/chosakai/A01_0104_004.pdf 南京政府、毒ガス製造 天津【7.28】塘沽に工場を有する水利化学公司は、南京政府の密命により毒ガス製造のため中間製品たる塩素およびアル…

敵陣地に毒ガス弾発見 上海【10·16】(○○報道部午後4時発表) 1937.10.16

同盟旬報 第1巻 第20号(No.12) 【昭和12年・10月中旬号】 922(24) 支那事変 敵陣跡に毒ガス弾発見 上海【10.16】(○○報道部午後4時発表) 大平橋付近において敵陣地へ奇襲せる際、敵の砲兵陣地跡に特殊の塗料を施した数個の迫撃砲彈を発見せるによ…

日本側の毒ガス使用説に対する[外務省]情報部長談話 1937.10.11 

支那側の非戦闘員襲撃に関する情報部長談話(十月十五日)[「日本側の毒瓦斯使用説に対する情報部長談話(十月十一日)」の間違い] STATEMENT BY THE DIRECTOR OF THE INFORMATION BUREAU TO THE PRESS October 11, 1937. The Chinese Foreign Office issu…

Declaration (IV,2) concerning Asphyxiating Gases.  1899.7.29

Declaration (IV,2) concerning Asphyxiating Gases. The Hague, 29 July 1899. DECLARATION The undersigned, Plenipotentiaries of the Powers represented at the International Peace Conference at The Hague, duly authorized to that effect by their…

【工事中】「毒瓦斯は必ずしも非人道的とはいへない」「毒瓦斯はこれを戦場にて敵兵に向かつて使用する限り、いかなる種類のものにても、いかに苛烈性、残酷性、獰悪性のものであつても、それが敵の戦闘力を挫く上において絶対必要であるならば、これを非とする理由は考へられない。」 信夫淳平『戦時国際法講義』第2巻より 1941.11.23

https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1060837/9 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1060837/10 第3章 戦闘 第3項 毒瓦斯 第1目 毒瓦斯の当否 第1次大戦のもたらせる3種の新兵器 1036 第1次大戦において始めて出現したる新兵器の中には、世人周…

「当日の発表はガス使用に関する条約上の意見ないし将来の企図等に一言触るることなく、専ら事実を詳細に説明し、支那側が間違いなくガス弾を使用しある事実を紹介するに努めたり。」 支那側のガス弾使用宣伝の件 中華民国在勤帝国大使館附武官 原田熊吉 1937.10.16

【陸軍省受領/陸支密受第3666号】 【小薗江】 【陸軍省/大臣官房/昭和12.10.23午□】 【陸軍省/軍事課/12.10.2?/546】 【印】 【陸軍省/新聞班/受領/12.10.27】 【陸軍省/軍務課/12.10.25/□1189特】 支庶第205号 支那側のガス弾使用宣伝に関す…

「国際間の取り極めで使ってはならない毒ガスも、いざ戦争の前には防毒設備を絶対に必要とすることを、今次の欧州戦が教えている。万全に備えて作れ防毒具! 働く織手の使命もまた重大である。」 内閣情報部編集「写真週報」第123号より「わたしたちは襷がけ」 1940.7.3

わたしたちは 襷がけ 事変4年目の今日、銃後女性の気持には都会と地方とを問わず、一段と思い切った覚醒が目立っている。戦線へ送る慰問品の収集運動に、傷病兵の慰問に、またいろいろな勤労奉仕などと、口紅と白粉への未練をすてて街頭に進出する婦人の素…

「警察的行為にして法理的には差し支えなきも、支那側において毒ガスを購入せしやの情報もあり、満鉄において催涙ガス使用の結果が支那側をして戦闘行為の為に毒ガス使用の口実となさしむるの虞なしとせざるをもって、北支の情勢略ぼ安定する迄さまでこれが使用を見合すことといたしたし。」 満鉄において催涙ガス使用に関する件 1933.5.19

決裁指定:【次官委任】 決行指定:【牛島】 連帯課名:参謀本部すみ 鉄砲 【受領番号 満密受第691号】 紀元課名:関東軍満鉄において催涙ガス使用に関する件 大臣:【委】 次官:【柳川】 高級副官:【牛島】 主務局長:【重厚】 主務課長:【山下】 軍…

「特種煙は戦闘の進捗を図るため随時随所に局部的に使用するを本則とするも、状況により計画的に大規模の集中使用を実施することあり。」「特種煙攻撃を実施せる地域の敵は勉めて殲滅を期し、これが脱逸を防ぐものとす。」 第11軍命令 岡村寧次司令官 1938.8.21

【軍事極秘】呂集作命第33号 呂集団命令 8月21日0920 於九江 自今、別紙要領に基づき特種煙(特種発煙筒および特種発煙弾)を使用すべし。 呂集団司令官 岡村寧次 下達法 印刷交付 呂集作命第33号別紙特種煙(特種発煙筒および特種発煙弾)使用要…

「重点使用の観念薄く、徒に少量の使用を反復し、重要時期における集結使用を困難ならしむる場合あり。」「第一線部隊はガス放射に跟随して突入する観念薄く、突入期の遅延と少量使用と相俟つて、敵の斜射·側射による被害多く、被毒地帯の敵も再び射撃するに至る」 野戦ガス第13中隊現況 1938.8.5

野戦ガス第13中隊現況 8月5日、野戦瓦斯第13中隊長代理、坂東中尉の報告によれば、現況概ね左のごとし。 一、編成 長 1 小池歩兵大尉(負傷入院中)小隊長 3 中尉1、少尉2段列長 1 准尉軍獣医部見習医官(獣医部准尉1)合計 将校以下 343名 …

第1野戦化学実験部要報第7号 1937.12.6~16

支受第6030号 其の4 (陸軍省大臣官房 昭和12.12.27 午後) 【極秘】丁集1野化報第6号 昭和12年12月19日 於湖州 第1野戦化学実験部要報第7号 一、戦闘経過の概要 (1) 12月6日、丁集作命甲第56号に依り、第一線と協力し南京に於ける化学…

野戦瓦斯第6中隊(乙) 野戦瓦斯第8小隊

部隊名/下令年月日/管理/派遣方面/摘要 野戦瓦斯第6中隊(乙)/12.9.6/留2師/中支/15.8.19内地復員下令 野戦瓦斯第8小隊/12.10.20/留7師/北支/北支─中支 ↑支那事変動員部隊調査表 昭和12~16年 瓦斯(化学関係)隊https://www.jacar.arc…

第1野戦化学実験部

部隊名/下令年月日/管理/派遣方面/摘要 第1野戦化学実験部/12.7.27/1師/中支/12.8.4動員完結、13.2.15内地復員下令 ↑支那事変動員部隊調査表 昭和12~16年 瓦斯(化学、制毒)隊https://www.jacar.archives.go.jp/das/image/C12121084400

「第6師団は野戦瓦斯第6中隊及び野戦瓦斯第8小隊を区処し、南京の掃蕩に任ぜしむべし」 第10軍命令 1937.12.12

丁集作命甲第65号 丁集団命令 12月12日午後3時30分 於秣陵関 一、第6師団は野戦瓦斯第6中隊及び野戦瓦斯第8小隊を区処し、南京の掃蕩に任ぜしむべし。 丁集団司令官 柳川平助 下達法 両部隊長に印刷命令を交付し、第6師団には同命令を送達す。 …

上海·南京侵攻戦に落ちる毒ガス·細菌戦の影 1937.8.15~12.16

臨参命第73号 命 令 一 上海派遣軍(編組、別紙の如し)を上海に派遣す。 二 上海派遣軍は海軍と協力して上海付近の敵を掃滅し、上海並び其の北方地区の要線を占領し、帝国臣民を保護すべし。 [中略] 六 細項に関しては参謀総長をして指示せしむ。 昭和…

「本攻撃に於ては徹底的に毒瓦斯を使用すること極めて肝要にして、此の際、毒瓦斯使用を躊躇して再び上海の如き多大の犠牲を払う如きは忍び得ざるところなり。 一方、軍としては南京攻略の際、敵の毒瓦斯使用及細菌散布は当然あるものと判断し、所要の準備あるを要す。」 第10軍司令部 南京攻略に関する意見 1937.11.30

南京攻略に関する意見 昭和十二月[→年]十一月三十日 丁集団司令部 一、要領 南京攻略は、先づ敵が湖東会戦に於て蒙りし精神的打撃、及び指揮組織の混乱を未だ回復し得ず、且つ南京防禦の組織完成せざるの期に乗じ、神速果敢なる追撃に依り一撃に之を急襲奪取…

軍参謀長注意事項(第10軍) 1937.10.25

昭和十二年十月二十五日 軍参謀長注意事項、 軍参謀長注意事項 軍司令官の命に依り、軍の作戦上必要なる若干事項に関し、左に注意を述ぶ。 よく諸隊に徹底せしめられたし。 一、軍紀の厳守に就て 軍の雄大且つ困難なる任務を達成せんが為には、特に軍紀を厳…